第29話 クラス担任…?

教頭先生が早川先生を呼びに行ってから5分が経過した。いつになったら電話をすることが出来るようになるのか…俺は携帯電話を耳に当てたまま、その場で待機していた。


しかし約束の5分が経過してもなお、何一つ連絡が入ってこない…教頭先生の雰囲気に約束を違える先生ではないと思い電話を切らずに待機していた。


「遅いなぁ…早く電話に出てくれないかな。いつ電話がかかってくるかわからないから、ずっとこっちは待ってないといけないし…なるべく早く来てくれ…」


そうして更に5分が経過した。しかし未だに電話に誰かが出る気配はない。そしていい加減誰か出てくれ…と思っていたその時だった。だれかが電話に出たのだ。


誰が出たのかはわからないので、まずは慎重に話をすることを決めた…


「もしもし?教頭先生ですか?」


『すまない…こんなに時間をかけたのに、彼を連れてくることができなかった。本当に申し訳ない…』


「どういうことですか?早川先生は体育とかを担当している先生ではないはずです…連れてこれるんじゃなかったんですか?」


『そのとおりだ…体育を担当しているというわけではないから、すぐに連れてこれると思ったんだがな…その…拒否されたんだ。』


「どうして拒否するんですか?俺は先生と直接話をして、問題を解決したいんです!!教頭先生も分かってくれますよね?」


『もちろん分かっている。私以外の教師はあんまり君に対して良く思っていないようなんだ…』


「俺に対して良く思っていない先生たちが居るのは分かってます…ですが、話をしないことには解決しないと思うんです。なので…俺の提案を聞いてくれませんか?」


『別に構わないけど…どんな提案なのか聞かせてくれないか?』


「まずは…この電話を早川先生にそのまま渡してください。そうすれば早川先生としても対応をしないといけなくなるんじゃないかと思います。なんとかできませんか?」


『できなくはないけど…早川先生が拒否するかもしれないぞ?その場合はどうするんだ?』


「その場合は…休んでる生徒からの電話なので出てあげてくれませんか?みたいな感じで言えばなんとかなると思います。お願いできませんか?」


『…わかった。とりあえず渡してくることにしよう…ちょっとだけ待っていてくれ。』


そして再び先生は移動し始めたようで、移動する時の革靴から発生される音が聞こえてきた。そして先生が話している音も聞こえてきた。


『失礼…早川先生はいるかな?』


『いらっしゃいますけど…どうかされましたか?』


『先程と同じ要件だ。こちらに来て電話で対応をしてくれないか?』


『かしこまりました…早川先生を呼んできますので少し待っていてください。』


『ありがとうございます。早川先生になるべく早く来てくれと伝えておいてください。』


そうして早川先生が呼ばれたらしく、教頭と話し始めた。


『早川先生先程からお呼び立てしてしまい申し訳ありません。とりあえずこの電話に出ていただけませんか?』


『構いませんけど…あの子じゃないですよね?』


『なんで君はそんなに彼のことを忌避しているんだ?私にはそれがわからないんだ…彼のことをそんなに忌避する理由を教えてくれないか?』


『はぁ…教頭先生は彼のことを許したりしないでしょうね?あの生徒は女子生徒に暴行をしたんですよ?女子生徒に対して暴行を行うことは許されない行為ですよ!!男子生徒に対して暴行したという話も聞いたことがありますよ?』


『根拠のない話を君は信じるのか?君は生徒のことを信じないというのだな…』


『生徒のことを信じる信じないという話ではありません!!あの生徒のせいで内のクラスの子が被害を受けたんですよ?』


早川先生って…あの女子生徒のクラス担任だったのか…?















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お陰様で恋愛週間ランキング最高3位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


現実にこんな教師が居たら本当にやばいですよね…w

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