第27話 険悪な雰囲気(家族視点)
お義父さんが玄関のドアを閉めてしまったことで、私は叶斗を連れて変えることができなくなってしまった。愛華は部活などに励んでいるだろうから、ここに帰ってくるのは夕方以降になるだろう…ここで待機していてもいいけど、待機してたら周囲から変に思われてしまうかもしれない…
「はぁ…どうしてお義父さんは分かってくれないのかしら。とりあえず1度家に帰りましょうか…」
車を道路に止めてきてしまっている以上、あのまま止め続ける訳にはいかない。止め続けているといずれ警察を呼ばれてしまって警告をされてしまうだろう。
私があの子に言ったのはたしかに悪いと思う…産まなきゃよかったと言ったのはたしかに悪いと思った。流石にまだ子供であるあの子に対してあんな事を言ってしまえばこうなることは目に見えていたはずなのに…どうしてあんな事を言ってしまったのだろう?
「ふぅ…とりあえずあの人にお義父さんとの出来事を伝えないとね…」
私自身、夫と同じ考えであり叶斗の事を家に閉じ込めておきたいと考えていた。世間体を気にしているという面もあるけど、私にとっては違うのだ…もう問題を起こしてほしくないから家に閉じ込めておきたいのだ。
問題を起こしてほしくないからと言って家に閉じ込めるのは世間一般からすると異常だとか言われたりするかもしれない。でもあの子が女の子に手を挙げるのが悪いのだ。そんな事をするような子だとは思ってもいなかった…
そんな事を考えながら、車を走らせて家に帰った。私が家に帰って車を止めた後、家の中に入ると、夫がソファーに座って待機していた。
「…それで?父さんはどういう事を言っていた?」
「土下座でもして謝って本人が納得したなら、儂はゆるそうって言ってたわ。お義父さんが言っていることも一理あるかもしれないけど、私や貴方の意見を無視したりしてずっと家に泊まらせているわけなんだし…そろそろ無理やりにでも連れ帰る方法を考えないといけないんじゃない?」
「そのとおりだな。いくら父さんでも、これ以上勝手な事をされたら困る。一応俺たちの子供なんだから、父親である俺と母親であるお前でしっかりと教育をするべきだろう。あいつは女の子に手を上げてしまったんだ。それは許されないことなんだ。」
「本当にその通りね。あの子は人としてやっちゃいけないことをしたんだわ!!だから私達でしっかりとあの子を教育してあげないと駄目よね!!」
「…父さんはずっと家にいるだろうし、まずは愛華を家に連れ戻すところから始めよう。愛華は部活に行くことが多いから連れ戻す機会も多いはずだ。しっかりとタイミングを見計らって声をかけて連れ戻してくれ。俺は店のほうを考えることにするよ。」
「わかったわ。とりあえず貴方はお店の方に尽力して頂戴…あっ…」
「ん?どうかしたのか?」
「いえ…お義父さんからいわれたことを思い出してね…私達に資金を援助してくれていたでしょ?」
「そうだが…どうかしたのか?もしかしてその事でなにか言われたのか?」
「うん…お義父さんが私達にしていた資金援助を取りやめるって言ってたんだ…だから私も内心どうしようか迷ってるの。」
「どうしてそこで止めてくれなかったんだ!!いま資金援助をとめられたら、従業員に支払う給料だって危うくなるぞ!!それに経営自体だって危なくなる!!一体父さんは何を考えているんだ!!」
「それは…多分今回の件について怒っているからだと思うわ。でもどうしてあそこまで怒るのかしら…」
「くっそ…父さんめ…俺に謝罪させようとしてるんだ…どうすれば良いんだ…このままだと俺の店が潰れてしまう…店のことについて父さんはなんて言ってた?」
「…潰れてもしょうがないって言ってたわ。でも…本当にどうするの?」
「…店のことを犠牲にすることはできない。どうしようも無くなったら…謝らざるをえない…かもしれない。」
私は夫と話を続けていく中で段々と険悪な雰囲気になっていくのがわかった。
「お前もお前だ…父さんの事をもっとうまく言いくるめてくれよ…」
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お陰様で恋愛週間ランキング4位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
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