第23話

エイト「それでお礼というのは…」

「何をして欲しい?可能な限りは叶えてやろう」

エイト「揉ませてください」

「どこをだ?」

エイト「そ…その、御胸の方を…」

「却下」

エイト「やっぱり…」

「と言いたいところだが」

エイト「!」

「却下だ」

エイト「くっ!」

「何せ胸が無いからな」

エイト「それでも揉みたいの!」

「この筋骨隆々な胸でもいいのか?お前はこんな私でも女と認めてくれるのか?」

エイト「…やっぱりなしでいいです。とりあえずここから出してもらっていいですか…?」

「…やっぱりお前も私を男と見るんだな…」

エイト「あ…え?」

「お前も…他の男たちと一緒なんだな…」

エイト「その手に持っている刃物をとりあえず下ろしませんか…?」

「お前ぇ!」

エイト「闇魔法!」

「なんだ!見えねぇ!見えねぇ!どこ行ったクソ野郎!」

エイト(危ねぇ…完全に目が逝っちゃってるよ)

鍵を火で焼き切り、逃走を図る。

焼き切った鍵が地面に落ちる。

「そこか…」

エイトは扉だけを開け、すぐ隠れる。

「どこ行きやがったぁ!」

エイト「まずはこのローザーという場所から逃げなければ…」

花の都というだけはあって、所狭しに花が咲き誇る。

エイト「綺麗なんだが…落ち落ち見ている暇もない…どこから逃げればいいか…」

門番がいる。密入国だ…。捕まる可能性もなくはない。

それにここではやつは有名なんだろうか、みんな仲良く話している。

人に見つかった時点でもアウトかもしれない。

エイト「城侵入よりハードなミッションじゃねぇかよ…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る