第21話
エイト「じゃあな…」
「ああ、肩揉み気持ちよかったぞ」
エイト「肩より下の実ったものを揉みしだきたかったのにな」
「…」
―
契約魔法という名の火魔法を受けてから火魔法の威力が少し上がった。
おかげさまで一度に発火させ、煙玉を発動させることをできた。
その時点で気づくべきだったのかもしれない。
後々分かったことだが、契約魔法は王族や奴隷商しか使えないものらしい。
奴隷商…いいかもしれない。
合法ではないが、好きな女性の胸を揉めるかもしれない。
ここにはいないようだが、実在はするらしい。
ぜひ、会ってみたいものだ。
―
少しの間、移動が制限された。
どうやら城から逃げた犯罪者を捕まえるためらしい。
全くバカバカばしい。
こうやってその犯罪者に連れて行かれる人間がここにいるというのに。
―
エイト(おかしいなぁ…確かご飯食べていたら眠くなって宿に帰ろうとしたのに。なんで変な箱に詰められて揺られているんだろうか…)
道が悪いのか、定期的に揺れている。
エイト「なんでこんなことになるんだよ」
ただただ、美味い飯を食べていいベッドで寝たかったのに。
硬い箱の中に詰め込まれているだけ。
一体何をしたっていうんだ…。
―
揺れが収まった。
そう思ったらまた揺れ始めた。
今度は少し激しい。鍵がかかっているのか内側からは何をしても開かなかった。
火で燃えなかったところを見ると木製ではないはずだ。
あと、密室空間で火を灯すのはやめよう。死ぬ。
魔法でよかった。
―
「出ろ」
光が差す。どうやら棺桶に入れられたようだ。
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