第18話

エイト「すみません、荷物が届いたんですけど」

「あー…そんなに量あるんだったら運び入れちゃってよ」

エイト「わかりました。行ってきます」

「よろしくー」

エイト「はい…はい…わかりました。これよろしくお願いします」

「ご苦労様。これお菓子だけど、もう一人の人と食べちゃっていいよ。僕これ食べられないから」

エイト「ありがとうございます。それでは失礼します」

「はーい」

エイト「監獄は見つかった。あとは時間あるのみ」

「そう、それじゃ頑張ってね」

エイト「クソォ…」

エイト「3…2…1…」

『城内に多数の白煙を確認!現場に急行せよ!警備隊も全て捜査に加わるように!』

エイト「行ってきます!」

「ああ!気をつけて行ってくるんだぞ!」

大きな扉が開く。バレないようにすれ違う人に闇魔法をかけて回る。

少し遠回りをしながら。

白煙と闇魔法に戸惑う衛兵を横目に監獄に入っていく。

監獄はやはり隠し部屋になっており、その扉を開けたあと、燻すように中へ煙玉を放り込む。

出てきた衛兵に闇魔法をかけ、忍び込む。手当たり次第錠を開ける。

白煙で牢屋に入っているものたちの顔が見れない。とりあえずできることはした。我先にと出ていく。後から女性の声のような声も聞こえるが無視をする。白煙の処理にかかる。

白煙が消えかけてきたと同時に姿を眩ます。

同一犯だとバレると面倒臭い。すでにバレているかもしれないが、手当たり次第回収をする。この間実に3分。圧倒的な手際の良さに自分でも感嘆する。

「おい、お前」

体から血の気が引いていくことがわかる。

「おい、お前、どこの所属だ」

エイト「門番です!」

「そうか、白煙の元の回収ご苦労だった」

エイト「いえ!滅相もございません!」

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