第17話

エイト「戻りました」

「随分遅かったなぁ」

エイト「人が見当たらなくてお渡しできなくて」

「街で変な事件があったからな、色々な場所で煙上がるっていう」

エイト「その犯人は捕まったんですか?」

「いんや、まだじゃないか?話は聞いていないから」

エイト「そうですか、大変ですね」

「お前も駆り出されたんじゃないのか?」

エイト「え…」

「なんかお前怪しいな…」

エイト「昨日途中で腹壊しちゃいましたからね。最後までは、いれなかったんです」

「そういえば、お前よく腹壊すからな。だから声も変なのか」

エイト「ああ、辛いものを食べてしまって」

「辛いの苦手じゃなかったのか?」

エイト「あー…先輩からの誘いを断れると思いますか?」

「…」

エイト「…」

「お前…」

エイト「はい…」

「苦労してるんだな」

エイト「まぁ…はい…」

「それじゃ今日は上がっちまってもいいぞ、しっかり体を休めな」

エイト「いえ、今日は大丈夫ですから」

「ほぉ…それじゃあとはよろしくな」

エイト「え」

「俺は今日娘の誕生日だからな」

エイト「あ…」

エイト「と言うことで…」

「意外と馴染んでいるじゃない」

エイト「まぁ…」

「どうしたの?」

エイト「いや、どうやって中に入っていこうかってね」

「ふん、そんなこと?」

エイト「考えがあるの?」

「同じことをすればいいわ」

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