魎魑魑魅魍魍魅

第14話

エイト「よし、出尽くしたか」

屯所から出ていく衛兵を尻目に中へ入って行く。

どうやらほとんどがで払ったみたいだ。

音が少し聞こえる。

そこは避けなければいけない。

時間もそんなにない。

いいところ3分が限界だろう。

物音を立てないように進む。

大きさ的に地下がないと収容場所がないと思い、地下への階段を探す。

自分の心音が聞こえる。

バクバクだ。

逃げたい足を抓りながら足を動かす。

曲がった先に下へ降りる階段を見つけた。

シメた。管理している人はいない。足音を殺しながら階段を降りる。

壁から顔を出し、探す。

い…いない。

どうやら本当にほとんどできったようだ。

牢屋を見て回る。

どうやら周りが見えないように目隠しをしているみたいだ。

微かな記憶を揺り起こし、もう一人いた女性を探す…。

―

やばい。見つからない。

いるのは全て男性。

やられた。もうここにはいないみたいだ。

全力できた道を戻る。

―

階段を登り切ったところで音がこちらに向かっているように聞こえる。

もう帰ってきてしまったのか！それとも探すのに時間が経ち過ぎてしまったのだろうか！

置物の後ろに隠れる。

「なんだよ、せっかくついていったのに邪魔者扱いかよ…くそ」

どうやら監視員のようだ。

無事通り過ぎ、出口を目指す。

―

『誰かが入ったようだ！全員集まれ！』

どうやら忍び込んだのがバレてしまったようだ。

煙を焚き、逃げる。