第13話

休息後しながら作戦を考える。

この作戦にはもう1人いないと危険度が爆上がりする。

ただ、誰に任せるかにもよる。

ここは一つ頼んでみるしかない…

エイト「お願いします!」

「私に囮をしろと?」

エイト「あと頼める人がいないんです…」

「だが、同じものを使っては共犯がいるとバレるのではないか?」

エイト「でも、そうじゃないとかなり無理があると思います…」

「それだったらお前が金を払って人を雇ったほうがいいんじゃないか?」

エイト「普通の人だと捕まる可能性があります。捕まった場合、バラされる可能性があります」

「ふむ…」

エイト「どうでしょう?そうなればお姉さんを助けることも叶わなくなるのでは?」

「いや、他の人間を攫って同じことをすればいいからそうでもないかな」

エイト「それだと時間が間に合わなくなってしまうのでは?」

「…」

エイト「屯所にいると思われる今だからこそです!」

「わかった。協力しよう」

エイト「それじゃ作戦を説明します」

「手短にな」

「それじゃ5分後に始めるぞ」

エイト「お願いします」

「これで本当にできるのか…」

エイト「残念ながらこれ以外の作戦を思いつかなかったので僕を攫って契約した自分を恨んでください」

「…」

エイト「それじゃお願いしますよ」

「天下のフェアリーズがこんな姑息なことに手を貸すとは…」

エイト「ずっと姑息ですよ」

「…」

エイト「10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…スタート!」

辺りから煙が立ち上り始める。

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