第12話
エイト「どうするか…逃げられないからな…」
青い空を見上げる。
エイト「まずは屯所を見てくるか…」
重い腰をあげ、重い足取りで向かう。
―
エイト「表に4人…」
裏手に回る。
エイト「裏手には2人…」
常時同じルートを辿っているのか、同じ周期で同じような格好をしている兵士が何回も通る。
間隔的には5分程度だろうか。これが徘徊しているという兵士なのだろうか…
そう考えると5分以内に全てを完了させ、戻らなければならないことになる。
エイト「中に人が居たらより大変だな…しかも仲間がいると勘ぐっているのなら警戒もしているだろうな…」
一旦退却をする。
今の状態としてはとてつもなくよろしくない。相手の力量もわからない。しかも量で負けている。
エイト「これ無理ゲー過ぎやしませんかね…」
できる算段が立たない。
ただ、助け出さないとそもそも死んでしまう。
エイト「どうしたものか…」
街の探索に赴く。何か探さねば…
―
「なぁ、あの“フェアリーズ”が捕まったって聞いたか?」
「ああ、ついにあの大怪盗が捕まるなんてな。大怪盗とはいえ、悪党からしか盗ってないから何とも言えないんだがな」
「でもなぁ、盗みは盗みだからなぁ」
「同じ悪党とは一括りにできない気もするけどなぁ」
「あのバカ貴族から大金盗んでみんなにばら撒いてくれた時はスッキリしたけどなぁ」
「ああ、あのバカ貴族はいい気味だったな」
―
エイト「意外と悪い話は聞かなかったな…悪いやつではないのか」
でも俺のこと拉致監禁したし、脅迫も含め色々悪いことをしてるからなぁ…
何とも言えないなぁ…
ふと、道具屋を見る。
エイト「いいものみーつけた…!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます