第11話
エイト「期限は?」
「短くて1週間長くても1ヶ月は無いだろうな」
エイト「はぁ…見取り図とかは無いのか?」
「騎士団の屯所に行くやつなんて騎士しかいないし、そもそも騎士団にお宝はないし、そもそもあったらお前の助けいらないし」
エイト「聞いた俺が悪かった。少し黙ってく…グフっ」
「口の聞き方には気をつけろと言ったはずだ」
エイト「契約結んだんだらせめて同等くらいにはならないんですかね…」
「だから蹴らずに殴ってやっただろうが」
エイト「暴力反対!」
「そんなこと言ってないで作戦を考えろ」
エイト「騎士団の特徴は?」
「皆精鋭でスキル、魔法をフルに使ってくる。2人にでも囲まれたら即捕まるだろうな。最悪その場で殺されかねん」
エイト「圧倒的に不利な状況に聞こえるんですが…」
「屯所にいる騎士の数は約50人。街を徘徊している騎士が20人。城に在中している騎士が130人だ」
エイト「でも向かうのは屯所ですよね?」
「わからん、まだ大きくは動いていないから屯所にいると思うが…」
エイト「寝てたのにわかるのか?」
「現地に1人は協力者を持つものだ。そいつからの伝令が来てない以上、まだ屯所にいるはずだ」
エイト「その人が同じく眠っている間に移動していたらどうします?」
「…」
エイト「はぁ…これから雇うとしても2人以上は雇いましょうね」
「お前が2人目だ」
エイト「仕事が遅すぎ…グフっ」
「それじゃ頑張ってくれ」
エイト「…せめて、協力者の顔とか教えてくれ」
「しょうがない…今書いてやるから待っておけ」
―
エイト「は…?子供が描いた絵で…グフっ」
「絵の才能は大怪盗にはいらないんだ!」
エイト「目尻にあるホクロ…女性…?」
「いい知らせを待つ」
エイト「高みの見物かよ…」
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