第2話

エイト「ふぃー。なんとか逃げ切ったぜ。楽勝!」

霊「何逃げてんだヨォ!」

エイト「ヒィぃ!」

霊「早くあのオーガを倒しなさいよ!」

エイト「いや、一緒になるのがオチだから。まだ霊になりたくないから」

霊「はぁ?」

エイト「いつかは倒す。だが今じゃない。OK?」

霊「はぁ…それじゃ倒すまであんたに憑くから」

エイト「ご遠慮させていただきます」

霊「はい、無理―」

エイト「いや、マジで…プライベート無くなっちゃうじゃん…」

霊「知らないけど。倒してくれるんでしょ?」

エイト「ほら、他の人が倒しちゃうかもしれないじゃん?その人にお礼してあげた方がいいんじゃない?」

霊「この辺りには魔物を倒そうとする人はいない。あのオーガはこの辺りのボスだからこの辺りで倒せる人もいない。お分かり?」

エイト「それじゃ一生霊のままだね。お疲れ様。それじゃ!」

霊「いくら逃げてもあんたの体に憑いたからどこに逃げてもダメよ。場所はすぐわかるんだから」

エイト「俺のプライベート…」

霊「さっさと強くなってオーガを倒せばいいのよ」

エイト「無理ゲーだって…」

霊「私が憑いたことで特殊な魔法が使えるはずよ」

エイト「え?透視と…闇魔法?」

霊「私の生前に使えた魔法よ」

エイト「どんな魔法なの?」

霊「自分の目で確かめてみなさい」

エイト「だっるぅ…」

霊「は?」

エイト「さぁて、魔物を狩りに行ってみるかな〜」

霊「ほらさっさといけ!」

エイト「ヒィ!」

エイト「ゴブリンがいるな…いけ!闇魔法!」

ゴブリンが暗闇状態になった!

エイト「攻撃魔法じゃねーのかよ!」

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