魎魑魑魅魍魍魅

はりまる

第1話

俺は30歳を超えた魔法使い!

こんな俺でも好きな人はいる!

そう。2Dの世界に!

それを求め、今日も俺はひたすら働く!

そしてKAROUSI☆

やっと君に会えるね!

エイト「なんだ、これが異世界か…」

草原を見渡す。

俺の名前はエイト。

仕事のしすぎで過労死してしまった。パソコンに残っている画像は大丈夫だろうか…

職業は生前と一緒の魔法使い。男なら誰でも一度は使ってみたいだろ?

魔法として透視が使えるんだが、これがまた厄介なことで…

?「何みてるの?」

こいつは見えてはいけないモノ、いわゆる霊的なやつである。

おかしいよね?これ見えちゃいけないやつだよね?なんでこんな草原の真ん中にいるんだろう?

霊「いやぁーここでモンスターに殺されちゃってさぁー困ったもんだよねぇ」

どうしてだろう。なぜか勝手に心を読まれている気がする。怖いなぁ。可愛い女の子の霊なんだけど、揉ませてくれねぇかなぁ。2Dが無いと致し方なく小さなモノでも触りたくなってしまう。

霊「いいけど、私を殺したモンスター倒してくれたらね?」

エイト「え?いいの?マジで?」

霊「聞こえてるじゃん」

エイト「やべ」

霊「それじゃモンスター倒してきてくれる?」

エイト「そのモンスターってなんなん?」

霊「え?今あんたの後にいるじゃん」

エイト「…」無言で後を振り向く。

そこには大きめのオーガがお一人。

エイト「え?これ?」

霊「ほら、あの金棒見てみてよ。血べったり着いてるじゃん?」

エイト「いや…これは無理でしょー!」思いっきりダッシュをして逃げる。

霊「逃げんなこの野郎―!」

オーガと霊が追ってくる。

エイト「異世界に 転生したら 魔法使い」オーガが遅かったのか逃げ切れた。

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