映画「すずめの戸締まり」やりやがったな……M・S監督ゥ……!

 昨晩、地上波で観たかった映画(↑)がやってたことを知らずに、暢気にYoutubeをダラダラと観ていた柏沢です。



 あまりにも悔しかったので、AmazonPrimeで速攻レンタルしました。

 ついでにガルパン最終章4話も!!




 無職期間中、あまりにも怠惰でぐうたらしていたせいで観ようと思っている映画をほとんど消化できてません。

 土日休みオンリーの仕事に就いてしまった以上、この2日間を有効に使わなければならなくなりました。


 今週は……土曜:実家に帰って、食料調達。

 本日、日曜:起床後すぐに作り置きのスープを作るのに数時間……



 有効活用、できてましたか……?





 さてさて、今回は「すずめの戸締まり」

 「君の名は」「天気の子」ですっかり有名になった新海誠監督作品でございます。


 いやぁ、メジャーデビューみたいで嬉しいですね。

 「君の名は」以前の作品も観てもらいたいもんです。どれもオススメですよ。




 監督の名は前から知っていて、「君の名は」が出た時は正直驚きました。

 TVCMで観る映像で『この作品、とんでもないぞ……』と密かにぞわぞわして、親友に「このアニメ、ガチでヤバい。観に行くぞ!」と当時はまだニュースに取り上げられてすらいないタイミングで映画館に行きました。


 絵や映像に関しては、素人なんですけどね。

 色彩がね、もう明らかにって感じでした。それだけで観るしかねーな!! と息巻いておりました。



 そんな新海誠作品に連なる映画。「すずめの戸締まり」

 災害を扱うだけでなく、被災者のトラウマを呼び起こすほどのクオリティと内容に賛否が分かれているみたいですね。

 僕は東日本大震災でちょっとだけ怖い思いをしましたが、トラウマというほどではありません。

 

 どちらかと言うと、コロナの方が……いや、止めておきましょう。




 本作はなんと言っても、スケール感とドラマが素晴らしい。


 傍目から見れば『家出少女』でしかない主人公、向かう先々で起きる災害を防ぐために奮闘する。

 それを象徴する「ミミズ」や「常世」の幻想的かつ、本能的な恐怖が掻き立てられる映像美。そこに主人公〈鈴芽〉や椅子になってしまったイケメン〈草太〉のアクションが光ります。


 あのね、この映画は本当に凄いんですよ……




 男子諸君なら、きっとわかってくれるはずなんです。

 なので、あえて言います。言わなくてもいい、言葉にしなくてもいいことを発信しますので……共感性羞恥が発動しそうな人は構えてくださいね。








































 これ、厨二病じゃね?





 いやいや、マジでそれなんですよ。

 自分だけにしか見えない、対処できないことがあり、使命に立ち向かう。

 

 ガチで厨二病スメルが部屋中に蔓延しそうな濃度なはずなんですよ。

 ここが重要な話なんですが、そのスメル……しましたか?



 「すずめの戸締まり」のすげえ所は『厨二病全開な話なのに、ちっとも厨二臭がしねえ!!』という所なんですよ。


 行く先々で色んな人のお世話になり、お手伝いをして縁を紡ぎながら、使命を果たしていく。

 少女のがんばり物語というパッケージのせいで、ちっとも『厨二臭く』無い!!!


 すごい、リセッシュや消臭力並みに――いや、それ以上に凄い。



 アクションシーンもクオリティがいいだけでなく、あらゆるシーンやカットがキマってて凄いんですよ。

 どこを切り抜いても象徴的で無駄がない。

 本当に丁寧かつ、練り込まれた作品なんです。




 終盤のシーンは本当に鳥肌が立ちましたね。

 そして……ED! あれ、反則でしょ!!! あんなのお出しされたら、粗を見付けたとしても頭からすっぽ抜けちゃいますよ!!




 ――というわけで、☆5つです!!

 


 ……いやいや、そういうノリじゃないでしょ。こういうのって。





 いつも自作品のイラスト・メカデザをやってくれてる方がポストしてたりするんですが……



『新海誠作品は絶対にロボット出てくるよね!!』

 という発言をしてるんですけど。


 まさにそうなんですよ、人の身ではなんともできないような事象が軽々と起きすぎだし、スクリーンに展開し過ぎなんですよ。あの人はッッッ(CV:鈴村健一)



 マジでそう、それくらいじゃないと収束できないんじゃない? くらいのブっ飛びスケールなんです。

 でも、なんとかしちゃう。


 新海ワールドの人類、意志の強さとバイタリティ高すぎない?! もしかして、精神力をエネルギーに変換するセンサーとか謎の結晶体とか存在してない?

※ガンダムネタです。



 圧倒的な映像美と色彩、そこに重なるように出てくる『東京の雑多感』

 東京のシーン、僕も東京に一時期住んでたことがあるので……なんか、思い出しちゃうんですよね。


 初めて東京駅に降り立ったときの――『ワクワク感』

 電車のドアが開いて、駅のホームに降り立つ。


 ゲームのイベントシーンが終わって、ようやくプレイヤーキャラを動かせるようになりました。みたいな『スタート感』


 どれも懐かしい記憶です。

 今はもう、東京に住みたい……という気持ちはちょっとしか残ってませんが。






 大人になっちゃうと「冒険」を忘れてしまう。

 その冒険って、何か理由が必要なんですよね。ただの旅行とは違う。

 もう30代に突入しておいて、こんな事を書くのもアレなんですけど……まだ、大人になりたくないなって思います。



 使命も、好きな人も、世界の危機を救う気も無いけれど。

 突っ走って生きたいな、と考えてしまいました。












追記


 ガルパンの方に、かつての親友が関わっていたことは忘れていませんでした。

 

 アニメーターとして活躍して、今はフリーランスになったと知りました。

 一緒に映画を観に行ったり、創作のことをああでもないこうでもないと語り合った相手でしたが……向こうは、僕のことを友達とも思っていなかったという事実を知って、辛かったです。



 そんな親友の名前がビッグタイトルのクレジットに、本名フルネームで載っていると……とても、嬉しくもあり――悔しくもあります。


 彼が絵を描くためにどれだけ努力したか、その苦しみを知っているわけではありません。

 ただ、ヤツは元々努力家で、苦しいことにも耐えられるタイプなのは知ってるし、絵やアニメに対して真剣に取り組んでいることは信じられるのです。



 だから、結果を出してる親友に対して、自分の進歩の無さが……なんというか、虚しいんですね。


 創作は常に迷い、選択肢を探し続ける苦行。

 『僕たちは創作のジャンキーだ!』と叫ぶには、僕はまだまだ未熟者。そう思い知らされます。



 自分が何をすべきで、どうすればいいのか。

 まだ答えはわかりません。

 でも、やりたい――やってみたいことは少なからず見えてきました。



 プロになりたいという気持ちはゼロじゃありませんが、まずは「やりたいこと」のために着実に歩みを進めていきたいと思います。








 

 

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