ゲーム「エースコンバット」飛べ!!

 僕は戦闘機が好きです。

 まぁ、戦闘機以外の兵器も色々好きなんですが……



 戦闘機、つまり航空機は形状で性能差が出ます。

 当然ですね、空飛ぶものなので。


 だから、デザインそのものが機能性を持つという、究極のメカなんですよ。

 あらゆる所に妥協が許されない。1機数億の機動兵器。それが空を駆け抜ける……


 いやぁ、ただ飛ぶだけで絵になりますからね。



 一昔前の作品だったら、トップガンのマーベリックみたいに破天荒な人物でもパイロットになれたりしますが、色んなことがすぐに調べられる時代になりました。

 戦闘機パイロットがエリート中のエリートであることは、別に調べなくてもご理解頂けると思います。



 それでも、男は皆『空に自分だけの飛行機雲を引きたい』という生き物なんですね。

※主語がデカくてすみません。



 そんな人のために、今も出ているゲームのジャンルがあります。

 「フライトシューティング」「フライトシミュレーション」


 その中でも、フライトシューティングの「エースコンバット」シリーズは特に有名ですね。

 このゲームタイトルが以降のゲームや映像作品に与えた影響は大きいと思います。


 そりゃあ、戦闘機を題材に扱うだけで「エスコンのパクリ」なんて言われるくらいですからね。もう誰でも知ってるタイトルじゃないでしょうか?



 エースコンバットの魅力と言えば、やはり自由に戦闘機を飛ばせることです。


 ――えっ? 当たり前だって?



 いやいや、よく考えてみてください。

 戦闘機というのは燃料をバンバン燃やして、その膨大な熱量を噴射することで機体を加速させるんですね。

 つまり、当たり前な話。燃料という概念があります。


 また、映像作品にありがちな「ええい、後ろに付かれた! 急旋回だ!!」なんてホイホイ限界までの旋回を繰り返せば、機体の速度が落ちてしまいます。

 これは車が曲がるときと同じように速度が落ちちゃうのと同じなんですね。

 戦闘機パイロットはこうした速度や位置エネルギー、機体の特性を頭に入れてドッグファイトするわけです。


 紅の豚みたいに「そら、捻り込みだ!」なんて格好良くできるわけじゃありません。



 しかし、エースコンバットにその心配は無用。

 加速G、ブラックアウト、機体の剛性、残燃料、位置エネルギー、あらゆる「むつかしい」要素を取り払い、ドッグファイトを純粋に楽しむことができます。



 戦闘機の操縦は確かに難しい。

 でも、空を自由に飛べるようになった時、その難しさを乗り越えた分の楽しさが待っています。



 エースコンバットのシチュエーションは、格好良く。派手で、荒唐無稽。

 「えっ? こんなことも戦闘機でやるの?」と思わず絶句する内容もあります。

 呼吸、まばたき、思考すらも忘れるほどに鮮烈なフライトが待っているのです。


 しかし、難しく考えないでください。


 エースコンバットは、何度でも失敗できます。

 トライ&エラー、失敗できるからこそ腕を磨くことができるのです。



 2023年現在、エースコンバットシリーズ全てを現行機で遊ぶことはできません。

 しかし、フライトシューティングは「エースコンバット」だけではないのです。



 PCならば「Radars Sphere」やそのゲームエンジンで作られた「EFFY」、同じく「間違った社員教育(こちらはフライトシューティング入門です!)」と「トリプルキャノピーの魔女」


 「EFFY」を作ったサークルがSTEAM・Switchで展開している「Vertical Strike Endless Challenge」


 STEAM、XBOX、PS5で展開中の「PROJECT:WINGMAN」

 こちらはVRも対応しているインディーズタイトルになります。

 (もはや、インディーズとは思えないクオリティですが……)




 エースコンバットは空を自由に飛ぶという一点を突き詰めた体験を得られます。

 そこに、ただ自由だから楽しいというわけではありません。


 究極の没入には、ストーリーが必要です。

 エースコンバットはどのタイトルも究極のシナリオを用意しています。

 そこに、身体の奥底から物語に楽曲が魂を揺さぶるのです。



 エースコンバットの楽曲はどれを取っても、最高の一曲が揃っています。

 その曲を聴くだけで、戦場の様相やロックオンやミサイルアラートの電子音が聞こえてくるような気さえするほどに、ホントに魂に刻み込まれます。


 空を飛ぶのはちょっと怖い。ゲームはやらない。

 そんな人でも、エースコンバットのサウンドは刺激的に感じてもらえると思います。

 それぞれのタイトルごとの楽曲は、全く同じ曲はありません。


 乱戦のドッグファイト、因縁の相手との一騎打ち、絶望の中での必死の一撃――

 それぞれの場面を大いに盛り上げる曲が用意されているのです。




 2021年東京オリンピック、その開会式で流れた「First Flight」という曲をご存じでしょうか?

 これはエースコンバット5の楽曲です。それだけでなく、エースコンバットシリーズの楽曲でも、ほとんど上位の『盛り上がる楽曲』なのです。


 試しに、この曲だけでも聴いてみてください。



 陽が登り切らない早朝、頭上を飛ぶ敵機のエンジン音。

 タキシングウェイからランウェイへ、敵の攻撃の合間を狙っての離陸。


 自分達の基地が爆撃されているという「絶望」の中での出撃。

 もう後が無い、そこに基地から発進しようとする『新たな仲間』



 正真正銘の「First Flight」

 絶望と希望。敵機を撃ち、上がってくる仲間を援護する……



 この情景を、音楽を聴きながら思い浮かべられたなら……あなたはもうエースの一員です。



 戦闘機は乗り物なので、もちろん「酔ってしまう」人もいるかもしれません。

 それでも、空を自由に飛ぶには……代償が必要ですよね?



 さぁ、コントローラーを握って、大空に舞い上がってみませんか!?

 

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