映画「インターンシップ」
2023年現在、これを書いている僕は無職です。
社会人になってからずっと製造業で働いて、そこからIT。コロナウィルスの影響で解雇されてから……と、順調という言葉からはかけ離れた生活をしてきました。
実際、面接や書類選考で落とされると『お前は不要だ』とずっと言われ続けている気分になって、誰からも必要とされないんだと暗い気持ちになります。
そうした時、やっぱり映画やアニメといった作品で元気をもらうことが多いです。
ある映画紹介アカウントが「無職になった時に元気を貰える映画」と紹介していたのがこの映画でした。
2013年に公開されたこの映画は僕にとって、励ましというよりも忘れていたモノを思い出させてくれた作品です。
この作品は2人の大人――オッサンが主人公です。
バリバリのジョーク混じりで愉快な営業トークに商品を売り歩く2人のオッサン、自分の所属している会社が倒産していることを知らずに商談していたところから始まります。
ずっと営業1本で食ってきた2人はそこから転職活動を始め、地元で険悪な相手の下で働こうとしてみたりする中、Googleのインターンシップとして働いて正社員を目指すという無謀に挑戦します。
コメディ映画なので、こう……絵図が酷いんですよね。
10代20代に40~50代が紛れ込むと明らかに浮くのです。前半はなかなか観ていてつらい内容ではあります。
しかし、チームを結成して団結を固めていくシーンはとても熱いです。
特にレストランやクラブに行く流れは、世間で言う『古い大人』の姿でした。
飲みニケーションだの会社の飲食会なんかは、僕もあまり得意ではありません。
しかし、現代に生きる僕は本当に働く以外を削ぎ落として生きています。
そのせいで、人生の楽しみ方だったり、人と関係を築く方法というのを知る機会というのを得ることができないことも多いでしょう。
必ずしも、『古い大人』のやり方が正しいとは思いません。
それでも、営業という人と向き合う仕事に人生を懸けてきた男2人が若者に「遊び方」を教えるシーンは笑えるのと同時に、失われてしまった光景であることを思い出させてくれます。
間違いなく、主人公2人は『古い大人』であり『良い大人』の姿を教えてくれます。
作中では見苦しいシーンや恥ずかしい姿を見せてしまうことも多いですが、それでもビジネスマンでもあり、大人であり、年長者である――まさに社会人の先輩として見せるべき姿と行動ではないか。と僕は思っています。
僕はどちらかというと、年上の知り合いが多いタイプなのですが。
あんな風に底抜けに明るくて、楽しい人がいたら……もっと面白い日々を過ごせていたのかなと思います。
あの2人は時代が変わっても、全く同じように行動するはずです。
それは2人が時代遅れだからではなく、人との関係性を短時間で構築するのはあれがもっとも効果的で効率的だからではないでしょうか。
実は、営業という仕事に僕は憧れを抱いています。
社会人ドラマや映画では、よく登場人物が営業マンだったりしますし、マンガでもよく商社の営業だったりすることがありますね。
それに、人と話すの好きだったりするんです。
まだ転職活動中ですが、「良い大人」になるためにも頑張りたいですね。
僕は「遊び方」を知らないので、人に教えることはできませんが。
いつかは、そういったことも学んでいきたいものです。
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