第5話ステータス


そうやって無傷で9階まで突破すると、いよいよ10階だ。


10階と言っても下りた先には、大きな扉と休憩スペースがあるだけだ。ここの空間にはモンスターはいなく、プレイヤーが体を休められるセーフティーゾーンと呼ばれる場所がある。



各モンスターはスタンピードが起こらない限り、その階層から出ることは不可能となっている。ただし、絶対という言葉はなくイレギュラーは存在する。



スタンピードではないのに1~5階層にオークが現れたという事例が存在する。



オークは初心者を何十人も殺し、その中には中堅の冒険者もいたとされた。直ぐに討伐隊が組まれ倒されたが、そのオークは通常のオークより強く苦戦したと討伐隊にいたプレイヤーがインタビューで答えていた。



で、どこからそのオークは発生したのか議論され、そのオークの目撃情報で1~5階層で発生したのではなく、違う階層から上がってきたと決定づけられた。


扉の向こうには10階層ごとに存在する階層主というモンスターがいる。


オークは12階層に生息しているモンスターでその階層主の部屋にどうやって入ったかわからないが10階層主すら倒したとされている。


10階層の階層主は15階層にいるモンスターを一匹配置されているので、まず、オークでは勝てないとされた。


いまだにそのなぞは解けておらず、迷宮入りを果たしたという話があるため、セーフティーゾーンでも、気が抜けられないとされている。



「はぁー腹、減った。昼は歩きながら食べられる携帯食料みたいなカロリー棒を食っただけだから味気なかったんだよなぁ」


そう言って俺は、地べたにリュックサックをおいて座りこむがお腹すいていたため早めにご飯の支度をする。


9階層で集めた枝にライターで火をおこし、キャンプ用品のスキレットで下ごしらいをしたホーンラビットからドロップした肉を焼く。火の火力が強いためすぐ、表面は焼ける。



俺は焼き加減はミディアムが好きなため少し中が赤いまま、それを食う。ホーンラビットのステーキは下ごしらいをしないと硬くて食えたもんじゃないが下越えをすると、そこらのスーパーで売っているステーキより旨くなる。



まぁ、俺みたいにモンスターを食うやつはハンターでは珍しくはないが一般人ではまだ、モンスターを食うのに忌避してるやつもいる。俺の家族では兄がその傾向が強い。爺さんは弱肉強食だと言って普通に気にしないで食っている。


そしてのどが渇いた俺は魔法で水出しコップに分けて飲む。俺は前世では魔法の適性に、一切恵まれなかったが今世ではオール適性だった。だからなのか、職業にも賢者が出てきた。



だが、俺はそれを選ばずに剣士を選んだ。ソロでダンジョンに潜るに魔力量によって左右される職業はあまりにも不安が大きいためという理由と魔法が前世でなじみなかっため今世では発動するのに少し手間取っていしまうから、戦闘中にそのすきを狙われたくなかったし、ぶっちゃけ使うのめんどくさかったのが理由だ。



まぁ、水分確保や体力回復の魔法もかけられるので便利に使っているのが現状だ。


ステータス表記は確認されている中でもS~Fになっているが、俺のステータスはこんな感じだ。


_____________________


横山アイリス 性別(女) 18歳

レベル56

職業 剣聖

HP 404

MP 1305


STR(力)   B

DEF(防御力) B

INT(知力)  S→SS

AGI(素早さ) S

DEX(器用)  A

MID(精神力) SS

LUIK(運)  E→D


称号

【異世界からの来訪者】

【プレイヤーの資格を持つもの】

【ダンジョン攻略者】

【アテナの加護】


スキル

全魔法適性(SS)

全魔法耐性(A)

MP自動回復(B)

毒耐性(B)

料理(A)

成長加速(S)

感知(S)

体術(A)

弓術(A)

槍術(A)

剣術(S)→刀術(S)

___________________________


レベル30になり一次職から二次職を選ぶ際に、なんの条件を満たしたかわからないが前世の俺の職業が出てきたので、それを選んだ。他にもコックや忍者、復讐者、賢者、魔法使い、魔法剣士、神官、僧兵、聖騎士、聖女、拳士、魔拳士など一次職からあったやつもあった。



ぶっちゃけた話、復讐者の職業と剣聖の職は悩んだ。復讐者は視野がせまばり、感情のコントロール出来にくくなる代わりに復讐する対象、モンスターを相手に戦う際にステータス上昇するというメリットとデメリットが現実世界に影響するものだった。



まぁこれ以上、爺さんや兄を悲しませるわけにはいかないという思いがあるため、選ばなかったけど。


力などの項目はなにでランクが上がっていくのかは分かっていないのが現状だが、アイテムによるランクのかさましもできると報告が上がっているため、装備に力をかけているハンターが多いのが現状だ。



称号はプレイヤになったときに一つは必ず手に入るもので、効果も何もない記念みたいなやつも中にもあるが、【アテナの加護】は絶大の力を持つ称号だ。戦闘時に、力及び全てのステータスをワンランク上昇させるという効果でチートの中のチートだ。



なぜ、俺にこの称号があるのかひとつも思い当たることもないが使えるものは使うのが俺の主義なので称号をセットして、存分に使わせてもらっている。






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STR=力    物理攻撃に影響を与えます。アイテムの最大所持重量を増やすといった効果がある。

DEF=防御力  物理攻撃で与えられるダメージに影響を与える。

INT=知力   魔法攻撃力に影響を与える。 

AGI=素早さ  行動速度や回避率に影響を与える。

DEX=器用さ  物を作るときと命中率に影響を与える。

MID=精神力  魔法攻撃に対する防御力に影響を与える。

LUIK=運    アイテムレアドロップ率上がるかも?   


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