第25話 幻化して、姿を変える
年月日を撫でたり、遊んだりした後、突然年月天は動きを止め、如月を見上げました。
そして如月は優しい表情で年月天を見つめ、年月天は小さな聲で言いました。
「一緒に行きたい...如月の世界へ。」
如月は年月天を見つめました。
「本當に、本當にそう。」如月はつぶやきました。
年月天の言動はかつての年沁とまったく同じでした。
かつて、年沁も自分の白貓を十二月の天界に連れて行きたいと思ったことがあります。
おそらく先例があるため、如月にはためらいはありませんでした。ただ微笑んで頷いたのです。
年月天の喜びは言葉には表せないほどで、如月も彼がそんなに幸せそうで嬉しくなりました。
「では行きましょう。」
如月は年月天の手を引き、一瞬で年の家の庭の山頂空地に到著しました。十二月の天界の源である場所です。
如月は年月天に集中し、全神経を注ぐように伝えました。
おそらく年月天は以前に睦月に行った経験があるのでしょう。
一瞬で全身が淡い青色の光を放ち、髪も次第に淡い青色に変わり、目は水色になっていきます。
貓の首輪も薄い青い光を放ちます。まばたきする間に、一瞬で如月の世界に來ました。
今回は違います。
小萌もそばにいて、年月天はとても喜んでいて、幸せそうな表情が満ち溢れています。
彼は我慢できずにしゃがみ込み、小萌を撫でながら言いました。
「ここは如月の天界だよ!とても美しいでしょう、小萌。」
如月は年月天が如月の力を持つ姿を見て、それが夢のようで美しいと感じました。
淡い青色の著物には小さな氷の蓮の模様があり、如月は年月天をとても素敵だと思いました。
希望と自由の感じが溢れています。
一方で如月は考えました。
年月天は本當にすごいです。
生命體を十二月の天界に連れてくるのは初めてなのに、成功しました。
相當なポテンシャルを持っています。
通常の御師は強力な霊力と願力が必要ですが、年月天はまだ若いのにそれを達成しています。
年沁と同じくらいの潛在能力を持っています。
時間が経てば、著物は深い青い銀河のような感じになり、美しい氷の蓮を持つこともできるでしょう。
如月冰蓮を呼び出すことも問題ではないように感じます。
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