第24話 願いどおり

如月は待ちきれなくて、年月天の小萌ちゃんに會いたくて仰ぎ見ると、年月天に向かって猛ダッシュし、年月天の抱擁に飛び込もうとします。


年月天はしゃがんで両手を広げて迎え、小萌ちゃんが飛び乗ると、年月天は力強く小萌ちゃんを抱きしめます。


如月は首を傾げて理解できません。


なぜ年沁と年月天は貓を吸うことが好きなのでしょうか?


以前、自分も貓の匂いを吸ってみたことはあるけれど、特別な感じはしなかったのに!


なぜ年月天と年沁は白貓の體の香りを吸うのがこんなに好きなのか、手を取ってまで吸うのか。年沁は以前、これを「小さな肉球」と呼んでいて、如月にも吸わせようと誘ったことがありました。


如月は首を振って拒否し、その様子に年沁は笑ってしまいました。


年沁の笑顔はとても可愛くて純真で、如月は思い出に浸ります。


睦月兄さんが年沁をとても懐かしく思っていたのも、なんとなくわかります。


如月は家の中の裝飾を見つめながら、まるで年沁がまだここにいるかのような感じがします。


思い出の光景が頭から消えることはありません。


そんな中、如月は目の前の年月天を見つめ、年沁の大切な寶物である年月天をしっかりと守り抜くことを自分に誓います。彌生が引き継ぐまで。


如月は窓に向かって歩み寄り、外の凍った大地と雪を眺めます。


異常な天候が早く解決される方法を願っていますが、現在の狀況では年月天に自分の天の霊力を操る技術を教えることしかできません。


如月は自分の胸元に觸れながら、湛藍の氷晶のネックレスを靜かに撫で、願いを込めています。


窓の外に月光が差し込んで、湛藍の氷晶の輝きは美しさと夢幻的な感じを増しています。


如月は年月天を見つめながら、湛藍銀河の霊力の下で年月天がどのように変化するのかに興味津々です。


睦月の時、霊力によって年月天の髪が白くなり、瞳の色が徐々に紫色に変わり、さらに強くなると和服には紫く輝く銀河の感じも現れます。


それには年沁の扇も含まれています。


そこで、如月は年月天が自分の天の湛藍銀河の霊力を受け入れ始め、どのような変化が現れるのかに興味を持ち始めます。


湛藍の色が深まり、瞳の色が徐々に深い青色に変わり、髪は淡い青色または濃い青色になるのか、和服には湛藍銀河の感じがどれほど美しいのか、そんな想像の光景が如月を待ち望ませます。


しかし、年月天はそんな如月の期待に全く気づくことなく、かわいい小さなものに夢中です。


敏感な如月は驚きましたが、年月天が小萌に夢中なのですぐに気持ちを切り替えることにしました。


年月天の幸せな姿を見ることが如月の喜びでもあります。


如月は年月天が幸せで健やかに成長するように願いながら、自分の役割を果たす決意を新たにします。


そして、未來の変化と共に、年月天との絆がさらに深まっていくことを願っています。

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