第7話 『十二月天』

小さい頃から、年月天は自分の「十二月天」の印を見つめて、

「この印は小さくて、一體何なのかな?なぜこんなに鮮やかで不思議なのかな」と尋ねます。


すると『年姫』はいつも微笑みながら優しく答えます。


「それは十二月天ですよ。」


年月天は聞いてうれしそうに口ごもり、ぼんやりと喜んでつぶやきます。


「じゅう...に、げつ...てん...じゅう、に...げつてん。

これが『じゅうにげつてん』っていうんだ。」

手の甲を見つめながら嬉しそうに笑います。


『年姫』は年月天の純真な様子を見つめながら、優しく愛情に満ちた微笑みを浮かべながら手元の仕事に忙しく取り組みます。


少し大きくなると、およそ3、4歳の頃、年月天は夕食の準備をしている『年姫』に尋ねます。


「ママ、十二月天って何ですか?」


すると年姫は優しく答えます。


「それは十二人の月天守護仙霊です。彼らは十二月天の印によって私を守ってくれるのよ、私の年の寶物たちです。」


年月天は自分の十二月天に満足そうに見つめながら無邪気に言います。


「なるほど、この印は...すごいんだ!じゃあ、いつ十二月天の仙霊や神霊、お兄さん、お姉さんたちに會えるの?」


『年姫』は心の中で思います。


小さな年月天はどうして兄や姉と言っているのかしら?と。


そう考えると彼女は「ぷっ」と笑って、実際には十二月天の守護仙霊に會うためには、彼自身の霊力が充実している必要があると知っています。


自分は既に十二月天を失ってしまったけれど、なんとか彼らが自分のそばにいることを感じることができます。


毎年月天は十二月天の印を持っているし、その座を引き継ぐ力も持っているから、彼らはいつも年月天のそばで彼を守ってくれるはずです。


『年姫』は生前、十二月天や神霊との交流を思い出し始めます。


しかし、十二月天や神霊たちは『年姫』が年月天に印を渡すときには、もう見えたり聞こえたりしなくなっていました。


十二月天や神霊たちに関する姿や言葉は。


睦月は眠っている年月天を見つめながら、彼の十二月天を優しく撫でながら、『年姫』との過去を思い出します。

そして、年月天はぼそぼそと夢の中で「ママ...」とつぶやきます。

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