6. あの日の僕ら 71~75


-71 大将の過去と正体-


 安正達の惚気たっぷりの思い出話に浸りながらそれを肴に呑む真帆は、段々つまらなくなってきたのか、それとも酔いからか、目をじとっとさせて呟いた。


真帆「結局、キス魔の話じゃん。」

安正「待てって、ここからが良い話なんだ。」


 必死に真帆を宥める安正の横から美麗が口を出した。


美麗「ここからは私が話して良い?」


 当時沢山の出店が並ぶ中で堂々と口づけを交わし、歩き出そうとしていた2人を追いかける様に呼ぶ声がした。声の主は綿菓子屋のサブだ。


サブ(当時)「待ってくれ、ちょっと時間あるか?兄・・・、大将があんた達を呼んでいるんだ。」


 動揺を隠せない安正とは裏腹に堂々とした態度で答えた美麗。


美麗(当時)「分かりました、行きます。」


 2人はサブの案内で大将の待つ屋台の裏へと向かった、客足が落ち着いた様で小休止を取っていた大将は煙草を燻らせていた。


大将(当時)「いきなり呼んで悪いな、サブもすまねぇ・・・。」


 大将は小銭入れから500円玉を1枚取り出してサブに手渡した。


大将(当時)「すまんがこれでコーラでも買ってきてくれや、御釣りはお前にやるから。」


 サブは状況を察して会釈するとすぐさまその場を離れた、大将は煙草を深く吸い込んでゆっくりと吐き出すと2人に話しかけた。


大将(当時)「間違っていたら悪い、君は龍太郎さんの所の美麗(みれい)ちゃんだね?」

美麗(当時)「はい、お久しぶりです。豊(ゆたか)さん。」


 状況を上手く読み込めない安正は少し焦りの表情を見せた。


豊(当時)「そうなるのも無理はないさ、そちらの方は彼氏さんかい?」

美麗(当時)「はい、最近付き合いだした安正って言います。」

豊(当時)「そうかい、俺は渡瀬(わたせ)豊だ。気軽に「豊」って呼んでくれ。」


 豊が先程まで綿菓子を作っていた「職人の手」で安正に握手を求めたので安正はゆっくりと手を出した。


安正(当時)「桐生安正です、よろしくお願いします。それにしても美麗(メイリー)、どうして2人が知り合いだったって事を黙ってたの?」

豊(当時)「俺が他の人の前では他人のフリをする様に頼んだんだ、ヤクザと知り合いだってバレたら美麗ちゃんが悪く言われて可哀想だからな。」

安正(当時)「でもどうして2人は知り合いになったの?」

美麗(当時)「えっとね・・・。」

豊(当時)「美麗ちゃん、俺から話すよ。これは美麗ちゃんがまだ小さい頃だ、当時俺が幹部として所属していた阿久津組と赤江組という2組の広域指定暴力団の間で麻薬の闇取引があってな、その取引現場が何者かによって警察にバレたんだ。その時、理不尽にも疑われたのがその場にいなかった俺で、両組から恨まれ組を追い出された俺は抗争に巻き込まれて殴る蹴るの暴行を受けてボロボロだった。必死に川沿いの土手を走って逃げていたが力尽きかけた俺は近くの橋の下で体を休めようとしたんだ。偶然そこにいたのが当時まだ警部だった龍太郎さんだったんだ。」


 その頃まだ松戸夫婦が警察の人間だった事を知らなかったので安正は焦っていた。


安正(当時)「龍さんが警部だって?!」

美麗(当時)「何かそれっぽい事をパパも言ってたけど本当なんだ。」


 開いた口が塞がらない2人をよそに豊は昔話を続けた。


豊(当時)「ああ・・・、その時に言われたよ。」

龍太郎(回想)「これを機に足を洗え、バラしたのがお前じゃないって俺は知っているしこれからの働き口も一緒に探してやる。」

豊(当時)「あの時は嬉しかった、初めて救われたって気がしたよ。」


-72 涙を誘った思い出の味と報告-


 祭りの熱気が冷める事を知らない中、屋台の裏で煙草を片手に豊は語り続けた。


豊(当時)「俺は龍太郎さんの案内で美麗ちゃんの住む店に行った、ただ財布も持たずに飛び出したから一文無しだったんだが。そんな俺に龍太郎さんは笑顔でこう言ってくれたよ。」

龍太郎(回想)「近くの肉屋と共同で作ったうちの人気商品なんだが作り過ぎて余ったんだ、良かったら食ってくれ。お前の事は俺が何とかしてやるから、金の事とかは気にすんな。」

豊(当時)「あの時食った「よだれ鶏」とふっくらと炊き上がった銀シャリの味と香りは今でも忘れないよ、それをきっかけに俺は暫くの間松龍に住み込みで働く様になったんだ。その時、ちょこちょこ美麗ちゃんと外で遊ぶようになったんだよ。」

美麗(当時)「私が格闘技を習ったきっかけもこれ。」

豊(当時)「それから俺は龍太郎さんの知り合いを通じてこの屋台の仕事を紹介して貰ったんだよ。」


 美麗の心温まる話を聞いた真帆がずっと泣いている中、松龍の出入口から懐かしい声が。


声「お邪魔します、皆元気にしているかな?」


 そこにはあの時と同じで優しい顔をした豊がいた。


美麗「豊さん!!」


 美麗は思わず飛び出した、まるで子供の様に懐かしい顔に抱き着いた。後から安正も会釈しながら顔を合わせ、店内は温かな雰囲気に包まれた。


真帆「もしかして、さっき話に出た豊さん?」

美麗「うん、私の恩人の豊さんだよ。」


 座敷で顔を赤らめながら自分の名前を呼ぶ女の子を見て頭を掻く豊。


豊「あの子って真帆・・・、ちゃんだよね。森田さん家の。」

美麗「豊さん知っているんですか?」

豊「2人共小さい頃一緒に遊んでたの覚えて無いのかい?そう言えば・・・、真美ちゃんはどうしたの?」

美麗「豊さん、どうしてそんな昔の事を覚えているんですか?」

豊「そりゃそうさ、生きている間ここに来るまではあまり楽しい思い出が無かったからね。あの頃の事は今でも昨日の事の様に鮮明に覚えているよ、ここはある意味俺の人生が始まった場所だからね。」


 豊が楽しそうに語っていると、店の奥から龍太郎が瓶ビールを片手に出て来た。


龍太郎「久々だな豊、取り敢えずゆっくりして行ってくれ。」

豊「龍太郎さん、頂いても良いんですか?」

龍太郎「俺が一緒に呑みたいと思ってお前を呼び出したから当たり前だろうが、それとも俺の酒が呑めないってのか?」

豊「そんな事は無いです、有難く頂きます。」


 豊が持つグラスに龍太郎がビールを注ぐ中、真帆が携帯で真美を呼び出した。


真帆「真美、すぐ来るって言ってます。」

豊「そうか、ありがとう。」


 龍太郎は美麗の方を見て「あの報告」をさせる事にした。


龍太郎「美麗、お前の恩人にあの事をちゃんと報告しておけ。」

美麗「うん、勿論。」

豊「報告・・・、ですか?」

龍太郎「ああ、今日はその為にお前を呼んだんだ。」


 安正と美麗は座敷でゆっくりと過ごす豊の前で正座した。


美麗「豊さん、報告があります。私松戸美麗は、ここにおります桐生安正君と結婚する事になりました。」


 美麗の報告を聞いた豊はグラスをテーブルに置くと大粒の涙を流し始めた、美麗の事を自分の娘の様に可愛がっていた分嬉しさが倍増していた。


豊「そうか・・・、おめでとう・・・。良かったね、お祝いに是非注がせてくれよ。」


 この日、豊はずっと泣きながら目前の「娘」達と盃を交わしていた。


-73 故人の恐怖-


 美麗にとって「第2の父」と言っても過言ではない存在の豊からの祝杯により祝福ムードが漂う松龍の片隅で守は1人、紹興酒の入ったグラスを揺らしながらほくそ笑んでいた。


真帆「どうしたの?」

守「いや、何でも無いよ。ただ、この光景を母ちゃんが見たら喜ぶだろうなと思ってな。」

真帆「喜ぶに決まってんじゃん、皆決して悲しそうにしていないもん。遺書や手紙の通り、笑ってるから真希子おばさんも安心してくれていると思うよ。」


 守の言葉が聞こえたのか、豊は本来どうしてここに皆が集まっっているのかを疑問に思い始めた。


豊「あの・・・、龍太郎さん。本当は違う目的でここに皆ここに集まっているんじゃないんですか?」

龍太郎「ああ・・・、本当はな。ちょっといつもの裏庭に来いよ。」


 龍太郎は男同士で話したい時は必ず裏庭を使う、これは豊が松龍で働いていた時から変わらない事だった。出てすぐの場所にあるいつものベンチで2人は瓶ビールを呑み始めた、1人1本という贅沢なラッパ飲みだ。


龍太郎「これやっていつも母ちゃんに怒られてたっけな、懐かしいよ。」

豊「確か・・・、紫武者(パープルナイト)の真希子さんにも怒られてましたよね。2人が揃うと怖かったな・・・、確か黒と紫の特攻服を着てた時もありましたよね、また見たいな・・・。」

龍太郎「もう・・・、見えないんだよ・・・。」

豊「じゃあ・・・、まさか・・・。」


 龍太郎から今宵、皆が真希子を偲んで集まっていた事と座敷で紹興酒を呑んでいた守が真希子の息子だという事を説明されると豊は小走りで守の座る座敷へと向かった。


豊「お母さんの事聞いたよ、大丈夫かい?」

守「はい、もうこの通りですし自分にはご覧の通り沢山の仲間がいますので大丈夫です。」

真帆「それに守には真帆もいるもんね。」

守「ああ、そうだな。」


 隣で笑う真帆の顔を見て安心した表情を見せる守の空いたグラスにゆっくりとビールを注ぐ豊。


豊「俺な、昔暴力団から足を洗った時にここで働いてたんだけど、その時君のお母さんによくお世話になっていたんだよ。」

守「確か・・・、渡瀬 豊さんでしたっけ?」


 美麗と安正の話を聞いていたので豊の事は少しだけだが理解していた。


豊「うん、お母さんと当時刑事だったここの女将さんがバディを組んで警察としての捜査を行っていた事は知っているね?」

守「はい、母が亡くなった時に女将さんから聞きました。」

豊「実は俺も時折捜査に協力していた事があったんだ、でもやはり足を洗ったばかりの頃だったから暴走族の血が騒いじゃってついやり過ぎてしまう事があったんだよ。」

守「ついやり過ぎてしまうと言いますと・・・、暴行とかですか?」


 あまり思い出したくない過去だったのか、グラスのビールを一気に煽って話し続けた。


豊「ああ、女将さんが逮捕しようとしていた暴走族の連中を殴ってボコボコにしてしまったなんて事もあったな。店に帰ってお説教が30分、もう地獄だったよ。」

守「それに母が加わっていたら・・・。」

豊「そう、怖いって言葉で表しきれない位だったな。何と言うか、まさに地獄だったよ。」


 当時の2人が捜査の時にスルサーティーで暴走族に紛れる為、時折着ていた特攻服が恐怖を煽り豊は震えが止まらなかったという。


豊「はっきり言ってちびっちまった事もあったな、大人の癖に情けなかったぜ。」


 過去の失敗談を楽しそうに、そして懐かしそうに話す豊のグラスに守がビールを注いだ。


守「滅茶苦茶な母親ですみません、家でも結構自由な人でしたので外では相当なんじゃないかなって思ってました。」

豊「そうだな・・・、特にスルサーティーのハンドルを握った時は性格が一気に変わってたからびっくりだったな。助手席に乗るのが本当に怖かったよ。」

守「俺も経験しましたよ、あれに慣れる事は決してなかったですね。」


-74 キス魔だらけの再会-


 友人の恩人と自らが亡くした母との思い出話によりその場が和やかな雰囲気に包まれる中、真帆はいつもは聞けない質問を酔った勢いで投げかけた。ただ、本人にとっては結構重要で、そして不安になっている案件だった。


真帆「ねぇ守、真帆は好美さんの代わりになれてる?」


 守は呑みかけたビールのグラスから口をゆっくりと離して答えた。


守「好美の代わりは誰にも出来ないよ、それに真帆は真帆じゃないか。」

真帆「やっぱり守にとっての1番は好美さんなんだね・・・。」


 少し寂しそうな表情を見せる真帆、ただその表情を見ても守は否定できなかった。


守「俺は人に順位を付けたくないだけなんだ、唯一言える事は俺は好美と同じくらい真帆の事が好きだって事だ。」

真帆「嬉しい・・・。」


 真帆は突然大粒の涙をぼろぼろと流し出した、付き合い始めてからずっと守に愛されている実感が湧いていなかったのだ。


真帆「ねぇ・・・、今すぐキスしていい?」

守「う・・・。」


 彼氏に答える間も与えずに真帆は持っていた小皿をテーブルに置いて守に口づけた、その光景を見た豊は顔を赤らめながら周りを見回した。すると・・・。


豊「おいおい、ここはキス魔だらけですか?」

王麗「この子たちが集まるといつもこうなんだよ、許しておくれ。」


 そう、他のカップル達も濃厚な口づけを交わしていた。折角の料理が冷めてしまいそうだった。


豊「ちょっと俺、トイレ行こうかな・・・。」


 数分後、トイレから出た豊は再び顔を赤らめさせた。


龍太郎「初めてこの光景を見た奴は大体そうなるんだよ、俺達はもう慣れたけどな。」

豊「これに慣れる・・・、事があるんですか?」

龍太郎「もう日常茶飯事ってやつだ、こいつらは恋人同士で集まると周りが見えなくなっちまうんだよ。」

王麗「恥じらいって言葉を知らないのかね、もう何の抵抗もないみたいなんだよ。」


 王麗は熱燗にした日本酒をグラスに注ぎ入れてチビチビと呑み始めた、肴は炙って七味マヨネーズを付けたスルメイカの干物だ。本当に中国人なのだろうか。


王麗「でもね、この子達のお陰で警察の人間でありながら細々と中華屋の人間として働くだけだと思っていた生活が一層楽しくなったのも事実なんだよ。今思えば色んな出来事が有ったね、笑った事も泣いた事も。」

豊「そうですか、この子達のお陰でどんな事でも楽しく笑える様になっていたという事でしょうか。」

龍太郎「ああ・・・、どれも良い思い出ばかりだよ。」


 最初に顔を離して抱き合ったのは美麗達だった、それから美麗は急に恥ずかしくなったのか急いでトイレへと駆け込んでいった。きっと、逆プロポーズが成功した事が本当に嬉しかったのだと思われた。

 数秒後、真美が松龍の前に到着した。走って来たのか、息が荒くなっていた。


真美「やっと・・・、着いた・・・、ってまた?しかも真帆まで・・・。」


 真美にとってもこのキス魔の集まりは見慣れた光景だった、その光景に昔の恩人がいた。


真美「豊さん!!」

豊「真美ちゃん、大きくなったな。あれからも勉強を続けているのかい?」


 実は真美が経済学に興味を持ちだしたきっかけは豊だったのだ、暴力団から足を洗った直後の豊は真面目に生まれ変わろうと松龍で稼いだ金で経済学の本を買い込んで独学で勉強していた、その光景を見ていた真美は豊の部屋へと足を運んで本を読んでいた。


真美「あの頃全然分からなかった事が分かる様になってきた事が何よりも嬉しいんです。」


-75 山中での惨劇-


 真美は豊に感謝の意を伝える為、恩人の目の前にある瓶ビールを手に取りグラスに注ぎ始めた。


豊「いつ振りかな、真美ちゃんに注いでもらうのは。」

真美「確か私が中学生だった時以来だったと思います。」


 そう、丁度真美が豊の部屋に入り浸って経済学の本を読み漁っていた頃だ。真美は学校が終わるとまっすぐ松龍へと向かい、居住スペースにある豊の部屋で宿題を終わらせてから夜までずっと経済学の本を読み、夜になると晩酌をする豊と経済学について語り合っていた。


豊「本当、顔が生き生きしていたよな。俺が読んでいない所も読んでたから話に追いつくのが大変だったよ。」


 ただ豊は楽しそうに話す真美を見て懸念している事が有った、自分の所為で真美が1人の女の子としての人生を楽しめていないのではないだろうかと。その証拠に、いつもの事だが真美の服装は真帆に比べて質素な物だった。


豊「真美ちゃんはファッションとかには興味が無いのかい?」

真美「あんまり無いですね、どれだけ着飾っても自分は自分なので。」


 真美はそのままの意味で言ったつもりだったが、豊には意味の深い言葉に聞こえた。それと同時にあの頃の自分は無理し過ぎていたのではないかと悟った。

 豊が阿久津組にいたのは、元々は自分の意志ではなかった。幼少の頃、母と豊が手を繋ぎ買い物に出かけていた時の事だ。2人は何者かの手により突然黒のワンボックスに押し込められた。窓からの光が黒のカーテンで遮られ、真っ暗な車内で豊は泣きわめいていた。


犯人「うっせぇぞ、殺されてぇのか?!」


 自らも苦しみながら、母は豊を守ろうとした。


母「お願いです!!この子の命だけは奪わないで下さい!!」

犯人「そうかい、じゃあその通りにしてやるよ。」


 犯人がそう言うと車は急停止してスライドドアが開いた、人気の無い静かな山中だった。


犯人「出ろ。」


 母が犯人に引きずり出され地面に落ちてしまった瞬間、犯人の撃ち放った銃弾が母の心臓を貫いた、即死だった。犯人はその山に母の遺体を捨ててしまった、豊の目の前で。

 その数分後の事だ、銃声を聞いた数人の男達が駆けつけて来た。その中の1人が犯人に怒鳴った。


男「お前は三井組の・・・、堅気の人に手ェ出すなって言われなかったのか?!」

犯人「お前は阿久津組の・・・、関係ねぇやつは引っ込んでろ!!」


 そう、偶然にもその場に駆けつけて来たのが阿久津組の組員達だった。犯人は舌打ちした後、ダッシュでその場から逃げ出した。


組員「待ちやがれ!!」


 数人の組員が犯人を追いかけていく中、1人がワンボックスの中にいた豊に気付いた。


組員「組長、あれ!!」


 先程犯人を怒鳴った男が組長だったらしい、状況を察した組長は優しい表情で豊に近づいた。


組長(当時)「お前さん、母ちゃんはどうした?」

豊(当時)「あ・・・、あそこ・・・。」


 豊は震えながら母の遺体を指差した、組長は血だらけになった遺体に近付き手を合わすと再び豊に質問した。


組長(当時)「父ちゃんは何処にいるんだ?」

豊(当時)「父ちゃん、いない・・・。」


 そう、豊の父は豊が生まれる前に他に女を作って蒸発していた。組長は豊の頭をゆっくりと撫でた。

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