始まりの魔法
日は変わり、何の変哲もない朝、
「ピピピピ、ピピピピ」
いつものアラームが鳴る。
今日は桃花が先に起きている、珍しい事もあるなと思った。
「桃花、おはよう」話かけても返事が無い。
少し寝ぼけたオレも、桃花の様子が変な事に気が付く。
唐突に桃花がしゃべった
「元の姿になれた!」
「私、女の子に戻れてる!!」
オレの頭脳は全く理解が追いつかない、
だが手に持ってるタブレットに映るオレ、控えめに言っても美少女だった。
長髪で歳はオレと同じ中学生くらいだろうか?
「これは!変な薬でも妹に盛られたのか?」
とっさにそう思った、でも漫画じゃないから、それはありえない。
混乱しながらも目先の事態について桃花に言った
「この姿で、学校はどうするんだ!」
桃花は弾む口調で
「兄貴が念じれば元の姿に戻れるし、魔法だって多分使える、
日常は今までと同じでいいんだよ~、
元の姿に戻って、とりあえず学校へ行こう」
何が何だか分からない、だが元の姿をイメージしてみる。
身体が光り出し1秒もかからず元の男子姿に戻った。
「私が念じれば女の子になれるんだ!
理解したでしょ兄貴!」
全く理解できないに決まってる!
これから後、普通の生活が二度と訪れない事を、その時点でのオレは想像もしていなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます