応援コメント

吉日(下)」への応援コメント

  • 古い日本家屋というだけで、私には煤けた太い梁や柱、大きくて重たい屋根、そのせいで日差しが届かず、昼間でも薄暗い屋内、そんなイメージが湧き上がってきます。そのイメージが、物語の筋書きと相まって、迷宮に迷い込むような読書になりました。変な友人の変な兄、と主人公が言うように、弟の自死にとてもドライな兄と主人公。その淡々とした語り口と古い日本家屋の醸す空気が、この小説の魅力だと感じました。とても、おもしろかったです。

    作者からの返信

    感想とレビューありがとうございます!
    楽しんで頂けたならとても嬉しいです。彼等が登場する色んな怪奇譚っぽいものを、つらつら書いていけたらなぁとぼんやり思っています。更新は不定期ですが、気が向いた時にでも覗いて貰えると幸いです。


  • 編集済

    不思議な雰囲気が素敵でした!
    文章が良くて、迷った日本家屋の大きさや、静けさや不思議さを持った場景が、しっかり質感を持って感じられました。

    そして水上の兄弟、二人ともすっとぼけているというか、飄々とした変人っぷりが楽しくて面白かったです!語り手はちゃんと常識人らしいのも落差で面白い。
    変人というところが兄弟で似ているのも良かったです。

    しかし、「死ぬのにも吉日がある」という考え、印象の正解がわかりませんが、少し不気味とも感じつつ、面白い変人という印象が勝ってしまいました。そんなんで死ぬヤツがいるかいとツッコミたい感じです。

    不思議さと面白さを兼ね備えていて、楽しめました!
    連作短編だそうで、次回もゆっくりお待ちしています。

    作者からの返信

    丁寧な感想とレビューありがとうございます。楽しく読んで頂けたなら、すごく嬉しいです!

    水上家の癖が強いため、語り部は読者視点に立ってくれる、ちょっと呑気でお人好しな常識人枠にしてみました。

    壮大なストーリーも伏線もろくにないぼんやりした怪奇譚っぽいものをちまちま書くつもりなので、気楽に楽しんで貰えたら幸いです。