　暫くして、うどんが出来上がったらしい。

　お椀によそわれたそれは、真っ白の湯気を立てていて、とても美味しそうだ。

「い、いただきます・・・」

　あまりお腹は空いていなかったが、手を合わせて箸を取る。

　アツアツの麺を数本掬って、口へ運ぶ。

　口に含み、吸い上げる。

　入ってきたそれに力を籠めると、モチモチとした弾力に押し返される。

　構わず強く力を籠め、咀嚼する。

「・・・美味しい」

　思わず、声が出てしまった。

「そうだろう？私が作ったんだ。不味いはずがない」

　構わずうどんを口に運び続ける。

　薄味だが、しっとりとして美味しく、また、一緒に入れられた野菜との相性も抜群。

　うどんを啜り続ける私を、『二口女』は嬉しそうに眺めていた。

　空腹ではなかったが、早々に完食してしまった。

　ご馳走様でした♬

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