第6話ルンちゃんとの出会い3

それから、私と謎の美少女は、かつて商店街があった場所を

後にした。ババ抜きのお礼と言って、男達は私達に、お店の

惣菜をくれた。「本当にいいですか?こんなに貰っちゃても」

「いいよ。いいよ。お詫び込みなんだからさぁ」そう言って、私達に

お店のお惣菜を大量にくれた。「じゃあ、遠慮なく。いただきます」

これで、当分の食料の心配はしなくてすむ。かつての商店街を

後にした。私と謎の美少女は、歩き続けた。果てのない終末世界を

何の目的もなく。「あのさぁ、ありがとうね」「何がです?」

「ほら、私を助けようとしたでしょ」勘違いとはいえ、私を男の魔の手

から、守ってくれた。「いえ、別に何もしていませんけど」「そう・・・・・・

ですか・・・・・・」何、この重い空気。明らかな見えない壁が、二人の

間にある感覚。「そう言えば、自己紹介していなかったよね。私の

名前は、イナ・アルヴァーナ。13歳の美少女です。あなたは」我ながら

痛い。自己紹介は、百も承知。そんな痛い私の自己紹介を聞いた。

謎の美少女も口を開く。「ルン・シュトレイム。歳は、13。ごく普通の

少女です」なんと言う。淡白な自己紹介でしょか。とはいえ、これで

名前がわかった。謎の美少女の名前は、ルンシュトレイム。歳は

私と同じの13歳。私と同じの13歳だと・・・・・・「えっ!?ちょっとまて」

「何がですか?」「同い年なの。私と」「そうみたいですね」なんて、大人びているんだ。身長だって、私の五倍ほどあるし、何この八頭身モデルは、まさか

こんなにも格差が生まれるとは、恐るべし終末世界(週末は関係ない)

私は絶望した。終末世界で、初めて絶望をした気がする。「はぁーそうですか。

同い年ですか・・・・・・」深いため息を肺から吐き出し、絶望する。「何を

落ち込んでいるんですか?」「いえ、別に気にしないでくれますか」私は

自分でもはっきりとわかる感じで、落ち込んでいる。でも、すぐに治るのが

私が、この終末世界を生き抜く為の私のいい所だ。「ねぇ、ルンちゃんって

呼んでもいい?」「構いませんけど」目を輝かせ、今私はいい妙案を思いついた

のだ。「あのさ、よかったら、私と一緒に暮らさない?」「はい?」

これが、私が思いついた。妙案だ。「今、私ね、一人で暮らしているだけど」

「はい」「やっぱりさぁ、一人の美少女が一人で暮らすのは、色々危険が

あるのよ」「はぁーまぁ」「そこで、私はルンちゃんのその強さに惚れました」

「ありがとうございます」私は、ニヤリと歯をキラつかせ。ルンちゃんを口説こうと

していた。「私のボディーガード兼お友達になってよ」自分の手をルンちゃんに

差し出す。そして、私はルンちゃんの顔を満面な笑顔で、見つめる。その

おかげかはわからないけど。ルンちゃんも「はい。別にいいですよ」

「本当に!!」「私、他に行く当てありませんから。屋根の下で寝れるのは

ありがたいです。それに・・・・・・」「それに・・・・・・?」「私も、同い年のお友達が

欲しいなぁーと思いまして」顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに私から視線を

ずらす。「可愛い・・・・・・」「えっ?何ですか?」「いや、別になにも・・・・・・」

危ない。今、少し心の声が出てしまった。慌てて、私は呼吸を整える。

それから、改めて、ルンちゃんに尋ねる。「私とお友達になってください」

「はい。不束な者ですが、よろしくお願いします」そう言って、ルンちゃんも

手を出し、私と握手をした。そう、これが私とルンちゃんとの出会いのお話。

この終末世界を楽しく過ごす為。最初のお友達との話

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