第2話これが、私達の日常1
はぁーバカをやってしまった。こんな奴らにタンを切ってどうするだよ。
かつて、東京と呼ばれた。この街の裏路地で、私は自分より体が
大きい。男をぶん投げた。それを近くで見ていた。小さい男が
信じられない顔で、大きい男を見つめていた。「アニキーー」
「そんなに叫んだって、大丈夫だよ。気絶してるだけだから」
淡々と喋る。私を見る目が、恐れを覚えていた。「てめぇは、一体
何者だ?」「ふん」そんな、昔の映画の雑魚キャラが言う。セリフを
吐くなんて。「私は、ただの少女だよ。この終末の世界を生きている。
ごく普通の少女だよ」笑みを浮かべて、私はかっこくよく言ってみた。
「はぁー何を言ってるだよ?」まぁ、そういう反応になるよね。
それが、普通の反応と言う奴だ。「てめぇの名前は、何だ!?」
まってました。その言葉を待ってた。「よくぞ、聞いてくれました。
私の名前は、イナ=アルヴァーノ。この終末世界をたくましく生きている。
美少女だよ。おじさん」決まったー今、きっちんと決まりきりました。
イナ=アルヴァーノ。それが、私の名前。それが、私をこの世界を
証明してくれる。私の名前。「何を酔いしれてるだよ。このクソガキがー」
小さい男が、ポケットナイフを取り出し、私の方に向かってくる。
あぁ、これは激情ってやつだ。全ての怒りと憎しみを私にぶつけようと
している。「死ねー。クソガキがー」あぁ、意外と小さい方の男が
一度切れると手に負えない。タイプだった。ポケットナイフ片手に
私の方に走り出す。小さい方の男の顔が、あの時の私が恐れた。
当時の大人の顔に似ていった。まぁ、今の私には関係ないけど。
あと数センチのまで、私に近づき。ポケットナイフを私の胸に突き出そうと
していた。こりゃ、完全に私を殺そうとしてやがる。覚悟を決め。目を閉じる。
この終末化した。世界をバックに死ぬ光景を思い描こうとした。その時、
突然、正面から「お前は、誰だ?ふぎゃ・・・・・・」そんな事を言って
男の声が聞こえなくなった。私は、ゆっくりと目を開けると、そこには
見慣れた奴がいた。「大丈夫ですか?イナ先輩」黒髪のボブヘアーが
風に靡かせ。鋭い目線を私の方に向けってくる。「助けるなよールンちゃん」
「そう言う。訳にはいけませんから。先輩がご無事でよかったです」この冷静な
声で、私を見つめるのは、私がこの終末世界で生きていく為に必要な
マイベストフレンドのルンちゃんだ。続く
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