私たちの終末日和
鐘を鳴らす怪物
第1話終末世界の日常
地球に巨大隕石が落ちて、もう百年も経つなんて・・・・・・。
かつて、東京のシンボルだった。大きな電波塔が、ぽっきりと
折れている。百年年後の東京だった街。建物と建物の間で
男二人組が、一人の少女を脅していた。「おい、お前
ここが誰のナワバリか。わかってるのか?」二人組みの男の
大きい方が、吠えるように話す。「アニキが、聞いてるだろ」
もう一人のいかにもなコバンザメな小さな男も、問い詰める。
「・・・・・・」「おい、俺の質問に答えろ。どブスが」今のご時世じゃ
ナンセンスな言葉を言う。大きい方の男は、かなりイラついっていた。
「アニキが、聞いてるだろ。答えろうや」同じ言葉を繰り返す。小さい方の
男。すると、二人の男に責められている。少女が、口を開く。「てめぇら
何億年前の人間ですか?」「はぁ?」「よってかかてさぁ、こんなか弱い
女の子をこんな人気がいない所で、問いただすなんて・・・・・・マジで
ねぇわー」「おめぇ、何だ?その口の言い方は・・・・・・」大きい方の男が
唸る。「アニキ・・・・・・この女。何か、怖いっす」小さな方の男が、異常な量の
汗をかく。「てめぇ・・・・・・あんまり、調子にのってると痛い目みるぞ」
大きい方の男が拳をボキボキと鳴らす。けど、少女はそんな彼らを見て
一際、大きな声で男達を威嚇する。「全く、こんな可愛い女の子をいじめるとは
あんたら、いい度胸してるじゃん」「てめぇ・・・・・・今ここでその口をへし折って
やるぞ」大きい方の男の拳が、少女めがけ大きく振りかざす。「アニキー
やっちゃえー」横にいる。小さい方の男が、叫ぶ。あぁ、世界はなんて
残酷なんだろう。そんな言葉が出てきそうな、こんな場面でも
少女は笑みをこぼす。大きい方の男の拳が、少女の顔面にぶつかろうとした。
次の瞬間。大きい方の男の首筋に、何かが刺さる。「痛ッた・・・・・・」
大きい方の男が、自身のこめかみを手で抑える。その瞬間に、少女が
大きい方の男のシャツを掴み。そのまま、背負い投げをかます。
「ア・・・・・・ニ・・・・・・キ・・・・・・」小さな方の男が、一瞬何が起こったのか。
わからない声を出す。あぁ、そうだ。かつて、東京と呼ばれた。この街は
宇宙から、隕石が落ち。消滅をした。弱者が強者には勝てないと人が
思い込む。そんな世界は、かつて東京と呼ばれた。この街には
通用しないものなのだ。「いいか。よーく覚えておけよ。この終末世界で
縄張り意識をもってるじゃねぇぞ。弱いものいじめしかできない。雑魚が」
地球に巨大な隕石が落ち。何もかもが失った。世界で、少女は普通に
日常を過ごしている。続く
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