第12話 不死の王冠

[熟練度を獲得しました。「刻印魔術Lv.3」「刻印理解度Lv.3」になりました。「不死の王殺し」の称号を獲得しました。]


なんか要らない物もあった気がするが今はそんなことはどうでも良い。


「エリー、おい!エリー!」


「う、、、うー。」


とりあえず一本だけ買ってきてあったエリクサーを飲む。直ぐにエリーに回復魔法をかけた。

全身を覆うほどの緑の光に2人とも包まれた。


「う、、、ジン?」


「よかった、、、エリー大丈夫か?」


「迷惑かけちゃった、、わね。」

そのまま気を失ってしまった。

………………


「ワイトキングじゃと?!」


「はい、そう名乗っていました。」


ギルドに戻り事の顛末をギルド長に報告した。

あの後、討伐の証拠としての王冠と調査用の水源地の水を持ち、エリーを背負いながら帰路についた。エリーはそのまま診療所に連れていった。そのあしでそのままギルドへ来たのだ。


「思っていたよりも過酷な依頼だったのう。わしのミスじゃ。申し訳なかったのぅ。達成報酬は予定の三倍は出すように伝えておく。」


「ありがとうございます」


「してその王冠じゃがなんとも禍々しいのう。」


そういえばこれはどうすれば良いのだろう?

天啓さんの意見を聞いてみよう。

[[この王冠はどうしたらいいか教えてくださいー]]


[「不死の王冠」…売却すれば高価にて買い取られる。装備することで魔力に応じて髑髏兵の召喚が可能です。装備した場合、呪いの効果で身体が腐敗していきます。]


うわ、召喚?!でも呪われてるじゃん。。。


[ジン様の場合、刻印理解度の効果で「不死の王冠」を刻印化することができます。その際に呪いは消去されます。]


マジですか?やってみたい。


「ギルド長、刻印化できるみたいです。」


「なんじゃと?それはまた驚いたのぅ。」


「やってみます。」


王冠を手に魔力を流した。

[[刻印化]]

ブゥーンという音と共に王冠が消え頭の中に王冠を被ったドクロの文様が浮かび上がった。


コレが不死の王冠の刻印か。

流石に禍々しいから彫るとしても見えないとこだね。


「成功のようじゃのう。わしも初めて見たの。」


その時応接間のドアが開いて大男が飛び込んできた。

サーバスさんだ。


「ジンさん!!大丈夫でしたか??」


「すみません、エリーの事、、」


「何をおっしゃってるんですか、エリーの修行不足です。本当に申し訳なかった。」


「エリーの容体は?」


「処置が迅速に行われていたと。問題ありません。」


良かった。本当に。

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