第3話 考えてたら怒られた
小鳥の鳴き声で、朝を迎えたことを知る。
いつの間にか、ベッドの脇にもたれて寝入ってしまったようだ。
丁寧に毛布まで掛けてあった。
昨日の
部屋の真ん中のテーブルには、金貨一枚とお礼の手紙が添えられていた。
《久方ぶりに気持ちよく眠れました。あなたに神のご加護がありますように %&#$*@・~~カル》
ワタシとしても、昨日は加齢臭のする男に抱かれることなく、ストレスゼロだった訳だったと……。
少し、気になるな……。
昨日の
誰だったのか……。
銀の森の情報にも明るいみたいだし……。
上等の外套に、神官服の下に来ていたのは、黒い下着だった。
チラッと見えただけだけど。
神職の人が、黒い下着を身につけるのは、公に出来ない人の死を悼んでいる時だ。
神官が?
公に死を悼めないってどういう関係なんだろう
「オーリ!!オリヴィエ・ダナ!!」
ワタシを呼ぶ声で我に返った。ダナおばさんは、強い口調で言った。
「悪い癖が出てるよ、考え込んでると、自然に顔に手が行く。昨日の客の事を考えていたね?客のことは詮索しないのがここのルールだ」
ここが、それくらい口の堅い男娼たちの集まりで、偉い騎士や王族も通ってくれるのもその辺にありそうだ。
「掃除が済んだら風呂の用意をするよ。尻のケアを念入りにしとくんだよ」
あ~~昨日の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます