2.タグって…?
小説においてタグというのは,読者と作者を繋ぐ大切なツールです。ジャンルだけでは膨大な作品量があり,作品スタイルも様々。好みの作品を発見するのも一苦労でしょう。タグはジャンル以外でも詳細に指定することでより好みの作品を見つけやすくする一助となるものです。
しかし,最近にタグはそれなりの頻度で仕事を放棄しています。
カクヨムのタグは最大8個,文字数は20文字と限定されています。タグ自体は少ない場合もありますが,早々20文字の上限に行くことは無いでしょう。このタグですが,最近では「カクヨムオンリー」のタグのみの作品を散見するようになりました。他にもありますが,後述します。
カクヨムオンリーは,カクヨム以外の小説投稿サイトでの並列投稿していない場合等に付けられるタグです。他サイトで投稿していてもこのタグを使用していない場合もあります。まぁ,その場合はあらすじ部分で他サイトでも投稿している旨を記載されている場合もあります。
ここからなのですが,カクヨムオンリーというのは分かる。此処でしか書いていない読んで字のごとくですからね。しかし,それだけというのはどういう事でしょう?タイトルだけで読み取れという意思表示なのでしょうか。こういった作品に多く見られるのは,タグは「カクヨムオンリー」のみであらすじは無記入な上に話数のみのサブタイトル無し。情報がタイトル以外から察することが出来ません。読まれる可能性は限りなく低いでしょう。なにせ,ゾーニングが意味を成しません。なんの情報も無い,ビックリ箱と大差ない物を好みの差が天と地ほどある小説で態々読もうとは思わない筈です。
最も,ただの自己満足。自分が書いて見られなくても良いから投稿するという奇怪な意図を持っているのであればそれでも良いのかもしれません。ただ,時折その唯一のタグすら誤字してしまうのは何なのでしょうか。文章の誤字は流れで書いているので無くなることはありませんが,タグはたったの一語見直さなかったのかな?
この様に斬新な小説投稿をしている人もいらっしゃいますが,ここからが本題となります。ずばり,『タグの検索妨害』です(私がそう言っているだけです。これが共通認識だとは思っていません)
どういうことかと説明しますと,例えばハーレム物を読みたくて検索欄にハーレムと入力します。そうすれば基本的にはタグにハーレムと付いた作品が表示されます。しかし此処に「ハーレムじゃない」といったタグを付けている作品が現れるのです。タグに突けていなければ基本その要素は無い物であると認識しているであろうことは分かるとは思いますが,この「~じゃない」「~ない」といったタグ名の後に否定形を入れる作品によって検索妨害じみた事が起きます。
特に,『ざまぁ』系はこの傾向が多くそのまま検索すれば「ざまぁしない」「ざまぁなし」「ざまぁじゃない」といった否定形が現れます。最近は改善されているようにも感じますが何か他のタグと併用すると出てきます。私の趣向ではなかったのでその場ではスルーしたのですが,恐らく作者の方が思っていた以上に何かしらのキャラがヘイトを貯め過ぎた上に感想でざまぁを望まれたのだろうとは思います。物語の進行上,ざまぁは無いがざまぁを求められ苦肉の策で「ざまぁ無し」とタグをつけ予防線を張ろうとしたのではないかと。それだけの事ではないかと。まぁ,過剰に警戒して記載している場合もあるのかもしれませんが。
ただ,世の中にはタグに存在しない,あらすじにその様な記載はないにも拘らずそれを要求する少々読解に難のある方が居るのは事実です。「そこに無ければ無いですね~」を地で行く小説でその様な要求するのはモンスタークレーマーと大差なく,作者側としても回避の使用がありません。その為,あの手この手で予防線を張ることになります。
しかし,探しずらい。読みたい作品を探すのにこういった予防線を張っている作品が更新多めな場合があり本来のタグを探すまでに時間が掛かる。前回のタイトルと同じで探すのにはあまり時間はかけたくない。そんなジレンマがあります。
これがニッチなジャンル,例えば
確かに,なんの情報も無くそんな事されたら「タグに書いておけよ!」と文句を言いたくはなりますが,態々検索して出している場合「邪魔」の一言になります。ニッチなジャンルは更新は疎らな上に作品数は少ない。そこに否定形で入り込んで来られると本当に邪魔なのです。新規開拓したいのに要らないものがずっと眼前にある感じですね。
また,極稀にタグに記載がありワクワクしながら読み進めていても一向にその展開が来ない場合もあります。私の場合は100話ほど読んでも全く無かったのでそこでやめました。展開が遅いのか,途中で方針転換したのかは不明です。
作者と読者,両方の考えを少しだけ知っている私としても両方の考えは分かる(予防線は張っておきたいし,検索のときは邪魔)のでどちらか一方が悪であるとは口が裂けても言えませんが,タグやあらすじに記載されている以上を作品に求めるのは少々酷なのではないかなと思います。
なお,タグもあらすじも存在しない場合はその限りではないのですが。
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