点滴のとりとめのない話
人類種の点滴
小説についての話
1.小説タイトルって……?
最近では,ライトノベルの中でも特にWeb発信の作品はタイトルが三行以上である事がザラになってきましたね。「タイトルが本文」なんて皮肉というか,罵倒も見かける事があります。
そんな小説タイトルですが,カクヨムでもそれは同じシンプルなタイトルより長文のほぼ説明文がタイトルの事が多いです。なんでこうなっているのかなぁ…なんて疑問を私なりに考察したいと思います。後,後半は小説タイトル関連で別の話を入れていこうと思っています。
まずですが,何故小説タイトルが長文になったのかと考えると「読者層の変化」ではないでしょうか。一昔前では,タイトルが格好いいから読んでみようとか想像を掻き立てるタイトルだからと読んていた印象があります。タイトルから「どんな物語だろう」「こんな物語だろうか」と手に取り,あらすじを読んで「読んでみたい」と感じる。こんな感じではなかったでしょうか。
ですが今の世の中,昔の様に一つ一つ吟味して「よし,これを読もう」なんて悠長にできる程,時間的余裕が無い事が多いです。仕事であったり,勉強であったり読書以外の趣味であったり。読書に時間を割くのではなく,隙間時間に読書をする様になっているのです(少なくとも,私の場合は隙間時間です)
そうなると,シンプルなタイトルや難解なタイトルより「この作品はこういったストーリーですよ~」と明示されている長文タイトルがとてつもなく楽ちんなんです。どうこうこういった作品が見たい!って考えてから作品を探す時,なろうやカクヨムその他Web小説検索サイトでは『タイトル・あらすじ・タグ』何処かにその言葉が入っている作品を出します。そうなると,それはもう雑多という外ない程の作品が現れます。シンプルなタイトルであったり,難解なタイトル…作者の一人語り的な物で埋め尽くされているあらすじ,要領を得ないあらすじと本当に様々です。そうすると,そこから掻き分けて自分の目当ての作品を探すことになります。これがまた大変です。これだけで休憩時間が終わりかける場合すらあります。ニッチなジャンルであれば書かれている作品もそこまで多くなく苦も無く探し当てる事が出来るでしょうが,王道路線の作品は王道であるが故に何千作品もあります。正直言って,これ程の数の中から自分にピッタリの作品を探し当てるのは無理です。
しかし,長文タイトルであれば一目瞭然。作者も流石にここまで長いタイトル付けておいてそのタイトル外の事を延々とやる事も無いでしょう。まぁ,極稀にタイトル詐欺になるのですが。まぁ,長文タイトルで読みたい作品か簡単に判断しやすくて読者はニッコリ作者も閲覧数が上がってニッコリのwinwinな状態です。そうなると,後発の作者はランキングに乗っている長文タイトルを見て真似をするのです。ランキングに乗りたいとか,閲覧数を増やしたいといった想いがある人にとってランキングは参考になりますからね。
そうしてどんどん長文タイトルは増え続け,ジャンルも多様化していきました。そうして作品をタイトルで説明するのに必要な文字数は増え,今の様な三行以上なんて余裕の作品たちが生まれていくようになったのではないでしょうか。
~~
長文タイトルについての考察でした。続きましては,冒頭で述べていた通りもう一つの小説タイトルについてのアレコレについてです。
皆さんはWeb小説を読む際は,どの様な媒体で読まれているでしょうか。PC?タブレット?スマートフォン?そのどれかでしょう。私は移動時に読むことが多いので基本はスマートフォンで読むことが多いです。カクヨムでは文章中の文字の大きさの調整もできますし,特段不便に感じる事はありません。この部分に関してはですが。問題はタイトルです。この問題というのが,スマートフォン様に調節されたUIによってタイトルが何一つ分からない。タイトルから一切の情報が無いということです。例えというか,私が実際に出会ったものは「【〇×大賞受賞!】【書籍化決定!】…(
別に,何かしらの賞を取ったとこをひけらかすなとか,書籍化を一々宣伝するななんて口が裂けても言えません。羨ましいというか,純粋におめでとう!って感情しかありませんからね。ただ,ただ,せめてタイトルの末尾に付けてはくれないかと,PCの様な大画面であれば全文が出ます。ですが全員がPCで小説を読んでいる訳ではないのです。私みたいなほぼスマホで読んでいるユーザーも居るのです。そうすると頭に賞の事やら書籍化したことを持ってくるとほぼ作品タイトルは読めない。知ってる筈なのに「初めまして」になる。同窓会で久々に会うクラスメイトですか?二,三話溜まっていてタイトルから何も分からず取りあえず開いて「あっ,君かぁ」をするのは脱力感が凄い。だから本当に,その手の話はタイトルの末尾に付けて欲しい…。そんな話でした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。