第7話 タエ、東京に降り立つ

 暗い穴にまた落ちた。

 そうだ、これはあのときの穴だ。

 でもなにか違ってた。

 どうなるんだ? どこへいくんだろうか? 元の世界には帰れないんじゃなかったっけ。

 どさっと、落ちた。

 地面だ。

 目を開けてみた。

 ひどい風や、音はない。さっきの魔王城じゃない。

 目のまえに赤い塔が立っていた。見たことのあるやつだ。

 ああ、あれは東京タワーだ!

 日本だ! 東京だ! 帰ってきた! やった! 帰った!

 あはは・・・。

「は?」

 東京タワーが小さかった。

 いやまて、まさか。

 からだを起こした。

 キャーっていう声が聞こえた。うわーっていう声もした。

 自動車の音、排気ガスの匂い。

 からだを見てみた。やっぱりゴジ〇だった。

 ああああああああああ!

 叫んだ。

 わたしは、ゴジ〇だった! そのままだった!

 ウソ! ウソでしょ! それはやめて! それはないわ!

 コレで元の世界だと、わたしは正真正銘の怪獣じゃないの!

 シン・ゴジ〇? いや、そうじゃないわよ!

 殺されちゃうわよ! 自衛隊とかくるわよ!

 どうすんのよ!

 東京タワーがあるのを見ると、ここは東京の真ん中だ。ゴジ〇とくれば、東京タワーとか、お約束なのかもしれないけど、やめてよ!

 まわりを見ると、緑地のようだ。なら公園なのか? よくわからん。道路がいくつもあって、おおぜい人がいた。騒いでいた。

 ヤバい! ヤバいわ!

 パンツはいてないのよ! いや、そうじゃないのよ!

 パトカーのサイレン、消防車のサイレンもいくつも聞こえた。

 振り返ると、ヘリコプターらしき音がいくつも近づいてくる。

 自衛隊か? 自衛隊なのか? もしかして、米軍か?


 航空自衛隊市ヶ谷航空基地から発進した、戦闘ヘリAH-64Dに乗っていた自衛隊員たちは、信じられないものを目にしていた。

「マジか・・・」

「マジでゴジ〇じゃねぇか! ほんとかよ・・・」

「あんなのいるんだ・・・。マジでいるんだ・・・」

 緊急発進は、最初は未確認航空機だと思っていたから、そのあと知らされた目標はウソとしか思えなかった。

「でけえよ、でけえ、東京タワーと同じくらいあるんじゃねぇの?」

「いや、どうすんの? 四〇ミリでなんとかなると思えねぇんだけど・・・」

「立川からF-15くんじゃねぇ? 地対空ミサイルとか、それか、東京湾から艦砲するとかさあ」

「撃つのか? どうすんだ?」

「民間人殺そうとしたり、破壊行動しそうだったら撃つんだろ。指令きたら撃つしかねぇ」

「まじか〰〰。あれが怒ったらどうなるんだ? 口から放射能とか吐くんじゃねぇか? だったらヤベぇんじゃね?」



 首相官邸はひっくり返ったような騒ぎになっていた。

 ニュース報道は全局、あれを生中継しているらしい。

 あちこちの省庁から、対応を聞いてくる連絡で、電話が鳴りっぱなしだ。

 内閣総理大臣は、曲がったままのカツラを直すひまもなく、会議室へ移動していた。

 どうなってんだよ! なんなんだよ! あれは!

 ああ、ヤバい!

 こんなの想定外だよ。想定できるわきゃないよ!

 地震とかじゃないんだよ!

 急いで緊急災害対策本部作ったけどさ。

「災害? 災害なの? それでいいの?」

「知りませんよ! とりあえず急いでできることやらないとダメでしょうが! ああ、もう急いでくださいよ!」女性幹事長が、先に立ってでかい尻を揺すった。

 ああ、くそ、このババアが、いつもイヤミな言いかたしやがって、もっと言い方があるだろうが!

「とりあえず自衛隊、出しましょう、自衛隊、すぐです!」

 すぐ横に防衛相が、アブラぎった顔に汗を浮かべて、揉み手で現れた。

「偵察出動でもう出たんでしょう?」

「偵察でなくて、防衛出動ですよ! 総理! 出しましょう!」

 コイツ、なんか喜んでないか? かねがね、ミリオタじゃないかとは思ってたけど、もっとヤバいやつなんじゃないの?

「とりあえず、監視ね、監視!」袖を振り払った。

「でも、民間人に被害が出てからじゃ遅いんですよ!」くそ、このババアがよけいな口を!

 たしかに、過去の災害時でも初動が遅いって何度もたたかれたんだった。こんどはもっとヤバそうだ。対応を間違えたら、絶対あとでムチャクチャ言われるに決まってる。

 早く決めないとだ!

「防衛相! 都庁から災害出動要請です!」

「よっっしゃ、きた!」防衛相がガッツポーズしてやがる。

 ああ、対応、どうしよう? 警察じゃどうにもならんし、自衛隊でなんとかなんの?

「首相! とりあえず、戦闘機と、イージス艦、多めに出しときますね!」

 防衛相が、八百屋のおまけサービスした店主みたいな顔で、揉み手した。

 会議室には、大写しのスクリーンに、怪獣のすがたが映し出されていた。

 東京タワーをバックに、おどろおどろしいすがたで、吠えていた。

「おお、すげえ、いいぞう、いいぞう!」

 防衛相のヤツ、よろこんだ顔を隠さなくなってるぞ。

 総務相と、国交相が詰めてきた。

「どうするんです!?」

「あ、いや、国民の避難がさきで・・・」

「周辺の民間人避難は、ほぼ終わりそうです!」

「総理! どうするんです? 攻撃は?」

「いや、攻撃ったって・・・」

「早く方針ださないと!」ちくしょう、ババアまで。

 いまは監視だけど、ずっと監視っていうんじゃ、方針としてはダメダメだよな〰〰。国民に言えないよな〰〰。無能って言われそうだよな。なんか決めとかないとな〰〰。

「国民に被害が出そうになったら、攻撃するんでしょ?」

「ああ、そうだな、あれが民間人を襲ったり、ビルを壊して回ったり破壊行動し始めたら、もう即座に攻撃するしかないな・・・」

「それはもう、防衛出動ですな!」防衛相がよだれを垂らしていた。



「あわてないでよ〰〰」

 声がした。リオラの声だ!

 ぐるぐると、まわりを探した。

 魔術師リオラは、低いビルの屋上に立っていた。異世界で見た服装のままであった。手にはあの王勺を持っていた。

「ああ、あなた、あなたがいた! お、おねがい! あなたの魔術でなんとかして! そ、その魔石でなんとかして!」

「あはは! こっちの世界に魔術はないのさ〰〰! これもこっちじゃただの石だ〰〰!」

「ええええ! どうすりゃいいの! どうすりゃ、もとのからだになれんの!」

「もとのからだで、もとの世界に戻ることはできないって言ったよね〰〰! きみのからだはもうこの世界にないんだ〰〰!」

「な、ななな! なによう! じゃ、じゃあ、どどど、どうすんのよ〰〰!」

「おちつけ〰〰! 人間になろうって言っただろ〰〰。するんだ〰〰」

「えっ」

「そうだ! 最初のあれをもう一回やるんだ! そうすれば、そのからだはなくなって、人間にも転生できるんだ〰〰! 王女さまにだってなれる〰〰!」

「そ、そうか! そうなのね!」

「ぼくはちゃんと準備してきた! むこうでランスエリスが、ぼくの魔方陣を使ってるはずさ〰〰!」

「そ、そうなら・・・」

「でも、きみのそのからだを転生するには、ここじゃエネルギーが足りないんだ〰〰! それで、高いところから跳ぼう〰〰!」

「た、高いとこ?」

「東京タワーかなと思って、ここへ転生したんだけど、あれに登るには、きみ重すぎるみたいだ〰〰! タワーが折れそうだ」

「じゃ、じゃあ、どうすんの?」

「あれだ〰〰!」

 リオラは指さした。

 巨大なビルが見えた。ああ、知ってる、あれは麻布台ヒルズだ。六本木ヒルズの東側にできたばかりの、日本で一位だか、二位だかの高層ビルだ。

 あれに登れってんのか! ムリだろ!

「ムチャ言わないでよ! ムリよ!」

「ほかに方法はない〰〰!」

 そうか、そうなのか。やるしかないのか!

 わたしは動き出した。

 そろそろ足を動かした。なんでこんなにいっぱい建物があるんだ。踏むとこないじゃないの! ああ、お墓とかあるな、いいよね! 踏むよもう。

 ああ、いかん! お寺を蹴っちゃた! 壊れてる〰〰。ごめんね。

 なんとか、人間がいそうなところを避けて歩くしかないよね。

 広い道路を踏んで、森や緑地へ跳んでみた。

 何回か失敗した。建物のいくつかが壊れた。

 ああ、ちくしょう!

 人間たちが逃げまどうようすも見えていた。

 そうそう、ゆっくりいくから逃げてね〰〰。


 魔術師リオラ、仙太郎は自転車で走っていた。そこらに乗り捨てられていたのを拝借した。

 ああ、ヒルズは高い場所にあるのか、まずったな。電動バイクだったが、登りはそんなにスピードはでなかった。

 逃げる大勢の人たちとすれ違う。

 渋滞になって、列になった車たち。乗り捨てられた止まったままの車内で、テレビ画面が映っていた。

「―――繰り返します! ゴジ〇です! 〇ジラが現れました! 命を守る行動をとってください! みなさん、重ねて言いますが、これはフェイクニュースではありません! 麻布台ヒルズ周辺のみなさんは、ただちに避難してください! まず避難です! 命を守る行動をとってください!」

 あ、まずいな。仙太郎はニューステロップを見て唸った。

「急がないと!」電動バイクのペダルをこぎ出した。

「―――いま入った速報です! 自衛隊が緊急出動しました! 政府は防衛出動を計画して、議会招集をかけたとの速報です! 繰り返します! 自衛隊が緊急出動しました! 周辺のみなさんはただちに避難してください! 繰り返します・・・」


 わたしは麻布台ヒルズにやってきた。

 もうみんな逃げたよね? だいじょうぶだよね? だいぶ待ったしね?

「急げ〰〰!」

 リオラがいた。自転車にのってきてた。

「自衛隊くるぞ〰〰!」

 そうか、それはヤバい!

「いいか〰〰、あっちの世界で魔法は効かなかったけど、この世界の暴力は効いちゃうんだ〰〰! 自衛隊はマズイ〰〰!」

「分かった! 急ぐ! 登ればいいのね! 登ってどうすんの!」

「もう魔術は起動してる! 登ったら跳ぶんだ! 跳べばいい! 急げ〰〰!」

 わたしはタワーにむけて華麗にジャンプした。

 ぜんぜん跳べなかった。ぶつかって、ぶざまに尻もちをついた。


 首相官邸の会議室はどよめいた。

「あ、あれって?」

「あ、あの怪獣、どうする気なんだ?」

「タワーを押し倒す気か?」

「まずいんじゃないか? 被害がひどくなりそうだ・・・」

「これって、破壊行動だろ! そうだろ!」

 わーと騒ぎになった。

 マズイ! ヤバい!

 総理は額に玉の汗をかきながら、椅子のひじ掛けを両手でつかんだ。

 あれが暴れ始めたら、大被害になる!

 すぐ対応しないと、バッシングされる!

 幹事長のババアがすくっと立った。

「慌てない! 先ほどの政府方針に従って、粛々しゅくしゅくと、すぐ攻撃!」

 あっ、それは俺が言おうとしたヤツ!


 航空自衛隊立川航空自衛隊基地から発進した、F-15戦闘機隊の自衛隊員たちは、その指令を受けていた。

「マジか?」

「ウソだろ?」

「港区中央に発現した怪獣が破壊行動を開始。ただちにミサイル攻撃―――」


 東京湾、木更津沖に停泊中の海上自衛隊イージス艦『みょうこう』は、同じくその指令を受けていた。

「―――ハープーンSSMミサイル発射!」


 ヘリの音がいくつも近づいてきていた。

 わたしは振り返った。なんか蜂みたいなヘリがいくつもこっちへ飛んでくるようだった。蜂の針みたいに、下から銃が出っ張ってた。翼にミサイルみたいなのあった。

 やべぇ!

 わたしはヒルズタワーにしがみついた。かっこつけてる場合じゃなかった。

 よじ登った。

 ずり落ちた。

 もういちど登った。なんとか上に手をかけた。

 ヘリから煙が出て、なんか飛んできた。ヤバい、ミサイルだ! 空を見ると、なんかいろいろほかにも飛んでくる。

 わたしは跳んだ。いや飛んだ。ヒルズタワーのうえから。

 ああ、わたしの人生、いつかはヒルズの最上階で、優雅にお茶とかしてみたかった。まさか、ここから跳ぶことになるなんて。

 風を切った。

 東京の街が一望のもとに見えた。

 ああ、この世界の見納めかも。


 そして穴に落ちた。

 ああ、まただ。

 そうだ、もういちど転生するんだ。

 このからだはもうなくなる。以前のわたしのからだもない。

 選びなおすんだ。もういちど、わたしを。

 どうする?

 美しい姫の姿か、可憐な町娘か?

 それともなにか特別なスキル持ちとかか?

 転生者だと、魔術や魔法は使えないんだっけ。

 でも、もとの世界にもあるスキルなら望んでいいってことだよね。

 剣の達人、天才的な薬師とか、もとの世界の知識があれば、チート商人になって成り上がることだって。

 ああ、でも、でも選べない。

 わたしのままで、もういちど彼にあってみたい。

 これまでのわたしでないわたし、なんか、それはわたしでないような気がする。

 まるで整形手術を受けたみたいに。

 以前のわたしはどんなだったって訊かれて、なにも言えなくなるわたしが見える気がする。

 どうなりたいんだ?

 そんなに美女になりたいわけじゃない。

 そりゃかわいくはないけど、いままでのわたしが死ぬほどイヤなわけじゃない。

 もとのわたし。

 それで、そんなんで、彼とうまくいったりしないのはもちろん分かってる。

 それでもいい。

 もとのまま。なにもないわたし。

 それを望んでもいいのかしら。

 こんなわたしで彼に会えるのかしら。


 どしんと落ちた。

 足元が見えた。

 ああ、人間の足だ。

 手を見た。ああわたしの手だ。まちがいない!

 パンツははいて、いや、服はちゃんと着てた。よかった。転生したときの制服のままだ。

 石でできた広間だった。

「タエ!」

 その声は!

 振り返った。ランスエリスが駆け寄ろうとしてた。うしろにエリクシール姫のすがたもあった。

 立ち上がろうとした。

 抱きしめられた。

「ああ、うまくいった! タエ! よかった! もとのすがたに戻れたんだね!」

「あ、ああ! あなた、あなたは、わ、わたしの名前を?」

「ああ、リオラから聞いた」

 あたたかかった。

 甲冑でなく、軍服のような正装をしていた。

 そのおおきな背中に手を回した。

 彼の髪が頬にかかって、くすぐった。

 ああ、なんてしあわせ。

 いいのかしら?

 でも、これから厳しいだろうけど、このままこの世界で生きるんだ。リオラもいない、あの魔石もないこの世界ではもう、もとの世界には戻れないんだ。

 いまがしあわせならいいや。

「ああ、これできみは帰れるんだね」

「はい?」

 ええと? 帰れる?

「帰る? 帰るって?」

 転生はもう、できないんじゃ?

「だいじょうぶだよ〰〰」

 振り返った。リオラがいた。

「な、なんであんた?」

「あ、ぼく、こっちでいいかなって。戻ってきたよ〰〰」

 なんか、エリクシールが彼のそばにくっついてる。なに?どういうこと? なんか、チャッカリしてるわコイツ〰〰!

「きみは戻れる。ごめんよ。僕が召喚しちゃったせいでひどい目にあったよね〰〰。でもちゃんと戻れるようにしといた」

「え?」

「まえに、魔族が転生魔法をいいかげんに使ったことあったろ? きたやつを押し戻せた。あれは逆に、ああいうやり方しとけば、すぐにもとへ戻せるってわかったんだ〰〰。ぼくってスゴイよね〰〰」

「だ、だだだダメよ! ダメダメ! 戻りたくないの!」

 わたしは叫んだ。

「ええ?」

「もうこっちにくる気マンマンだったの! やめてよ、そんなの!」

「ええ、ごめん、でもさあ、もう帰るように魔術組んじゃったから、変えられないよ〰〰。ごめん」

「あなた、あなたなんとかして、魔術師リオラ!」

「ごめん、こっちくるとき、もう魔術師はやめちゃった。魔力あっても意味ないし。いま、剣聖の勇者なんだ〰〰」手に持った聖剣をくるくる回した。

「あ、魔石、魔石は?」

「あれはもう、置いてきちゃった。だってもう魔力からっぽだったよ〰〰」

「えええ」

「あ、そうだ」

 リオラは後ろを見た。わたしも見た。

 エリクシールだけでなく、王さまらしいひととか、大勢いた。どうやらここは城のなかっぽい。

 そこの端っこに、大司教ゾウラハウスが縛り上げられて、座らされてた。

「きみ、さっき訊いたとき、魔石まだあるっていってたよね〰〰」

 ゾウラハウスはなんか首枷されて、ぐったりしてた。

「ま・・・、魔石は、魔石はもうひとつあるにはある」

「あ、それがあればなんとかなるかも〰〰」

「それはどこにあるのじゃ?」王さまらしきひとが訊いた。

「あるにはあるが、あれを手にするのは。魔王国より難しいぞ。あれは魔王国の向こうにある魔女国にあるはずじゃ」

「魔女国というのはほんとうにあったのですか」エリクシールたちが驚いた声を出した。

「どうする?」リオラがわたしを振り返った。

 どうするったって。

「きみが魔女国に行くなら、力を貸してもいいよ〰〰。でも時間があんまりないよ〰〰。きみの転生魔術はあと二十四時間だ〰〰。それまでに手に入れないと」

「はあああああああ!?」

 わたしはまた叫んだ。

「あ、だいぶたったから、あと二十三時間ね〰〰」

 わたしの叫びが、壮麗な王の間の高い天井にこだました。

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