第5話 プールの授業

 結局、左腕の傷の為にプールは見学であった。夏の暑い日差しにプールの隅で暑さに負けていると。


「三島、お前、スクール水着が本格的だな」

「まあね」


 体育教師が声をかけてくると適当に返事を返す。昔からのスクール水着は今の時代は目に付くらしい。


「三日後の放課後、補習を行う」

「え?」

「これは、三島のやる気を考えての特別措置だ」


 そして、体育教師が去って行くと、親友の千紗がやって来る。


「なになに、補講?ヤナ感じだね」

「違う、体育教師は私に目を見て言った」

「はい?」


 私は千紗に貧乳での授業がどれほど大変か説明をする。それでなお補講の指示だ。


 体育教師も色々考えての事だ。


 三日後の放課後、私は学内のプールに来ていた。左腕の傷もすっかり治っていた。


 で……補講の内容は二十五メートルプールでのタイム測定であった。


 普通に二十五メートルは私の泳げる限界であった。五回ほどタイムを計ると体育教師は語りだす。


「教会に通っているらしいな」

「はい」

「牧師は優しいか?」

「えぇ」

「俺に出来る事はこれくらいだ、逃げずにプールの授業に出てくれて、ありがとう」


 体育教師は不器用に感謝して補講の終了を告げる。私は下を向き貧乳のスクール水着姿を確認する。


 エロいなーーー。


 こんなにも貧乳のスクール水着姿に自分で欲情するのは初めてだ。

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