第3話 エーテル作り

 その後、厨房に行き。エーテル作りを始める。裏庭で採れた薬草を煮詰めて。謎のスパイスに凝固剤を入れて完成だ。


 それは、コンニャクの様な肌さわりにスパイスの香りがする。


「これがエーテル……」


 エーテル自体に効果は無いが、錬金術で大切な一品らしい。


……。


 つまらない、やはり禁忌の人体錬成をしてドカンと爆発して大惨事とか。炎を錬成して炎術使いになって悪をドバーと倒したり。


「冴子さん、何かつまらない事を妄想していますね?」

「失礼な、これでも高2です」


 ロリシスター清水さんがジト目で見てきます。


「ゴメン、これしか、とりえがないの」


 素直に妄想を認めて謝る事になった。


「コホン、では、鉄鉱石を使って鉄の錬成を試してみましょう」


 簡単な咳払いの後でロリシスター清水は拳ほどの石を取り出すと。鍋にコークスを入れて先ほど作ったエーテルと鉄鉱石を入れる。


 すると、鍋から炎が上がる。


「おおお、ファイヤーした」

「これで一時間ほど置きます」


で……。


一時間後。


 鍋の温度が下がってきた事を確認して更にエーテルを入れる。独特の火花が走り、エーテルを取り出すとエーテルの中に鉄が錬成されていた。


「はい、完成です」

「て、鉄だ!!!」


 錬金術か……これはナカナカ凄いモノと出会えた気がする。

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