第2話 牧師とシスターの関係
翌日の放課後、私は教会のロッカールームにいた。修道服にベールを付けてと……。
しかし、私は何故かスクール水着は着ていた。
隣にロリシスター清水がやってくる。
「小さいのに、シスターとして働いて偉いね」
「はい、牧師さんは私の命の恩人です。私は紛争国で生まれて、自爆テロの道具にされかけたのですが、この日本国籍の取得の手伝いと身元引受人になってくれました」
はい?いきなりド重い話しをさらさらと言うな。
「これは秘密ですけど、私の体の中には生体性爆弾がまだ入っています。そんな、私でも牧師さんは一緒に住んでくれます」
「ば、ば、爆発はしないの?」
「それは不明なのです。まだ、生きているので安全なのでしょう」
あの牧師がね……ただのロリコンだと思っていたのに。
「はい!私の話はお終いよ、この本読んでね」
ロリシスター清水は分厚い本を取り出す。聖書的なモノなのか?
私の予想に反して、渡されたのは『錬金術入門』と書かれていた。
「先ずはエーテルを作るわよ」
「はあ?」
「いい、エーテルは錬金術の基礎になるモノよ」
「ところで、何故、シスターが錬金術なのですか?」
「それは古来より、錬金術は魔女とシスターが受けついできたの。でも、魔女が滅んでシスターだけが錬金術を使えるからよ」
うむ……。
それなら貧乳を直す方法もあるはずだ。
「あ……それで、錬金術で貧乳は直るのですか?」
「ダメよ、傷薬なならともかく人体錬成は禁忌よ」
貧乳の改善は人体錬成の内に入るのか。ホント、貧乳は罪な感じだ。
「さて、私もスクール水着を着るわ」
ロリシスター清水が服を脱ぎ始める。
あああああああああ、と、私がなげいていると。ロリシスター清水は不思議そうな顔をする。
これは、スクール水着を着る理由はただ一つ、牧師の趣味だと確信したのであった。
そして、礼拝室に向かうと、牧師さんが現れる。
「シスター冴子、初出勤だね。おっと、僕の名前を名乗っていないな『レベル零・佐藤』だ」
「レベル零・佐藤?」
私の問いに牧師さんは後ろ体重で指を振り出す。
「ち、ち、ち、インスピレーションの塊の僕が付けた通り名だ」
「流石、牧師さんカッコいい!」
ロリシスター清水が絶賛する。ロリシスター清水は牧師さんが命の恩人だからなのかと思うが、それ以上の絶賛ぶりだ。
そのロリシスター清水の態度に言葉を無くすと。
「私は今日もスクール水着の勝負服です」
「グッドだ!」
「えへへへへ、褒められた」
さいですか……と、呆れるのであった。
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