貧乳は教会に相談しらた直りますか?

霜花 桔梗

第1話 スクール水着で貧乳改善

 私の悩みは貧乳であることだ。決して、痩せている訳ではない。誰もが見ても貧乳なのである。


 そこでだ、私の通う聖ジュリアンヌ高校は、昔、偉いシスターのジュリアンヌさんがミッション系女子校として作ったのだ。


 しかし、少子化の結果十年前に共学となった。そして、学内には教会があり。


 スクールカウンセラーの代わりをしてしるのだ。


「冴子、どうしたの?暗いね」


 今は昼休み、声をかけてきたのは、親友の『盛川 千紗』で、私の名前は『三島 冴子』である。


「いや、長年の悩みがクスぶっていてね」

「貧乳か……」


 千紗も長年の付き合いだから分かっている。貧乳はこれから季節が夏に向かうので色々目立つのであった。


 来週にはプールの授業だ。私の貧乳がさらされる。ため息を吐きふさぎ込んでいると。


「この学園の教会に行ってみない?」


 千紗が微妙な提案をしてくる。確か教会には危険人物が居るって聞いた事がある。


「えー教会?」

「噂ではどんな願いも叶うらしいよ」


 かなり怪しい情報だがここはミッション系の学校だ、危険人物などいないと考えて、行ってみる事にした。


「よし、なら話しは決まりだ、今から行ってくるね」


 そして、学内の緑が多い地区にやってくる。そこには古い教会が立っていた。


『キキキキ』


 重たいドアを開けると。


「OK、女子高生、ウエルカム、マイ、チャペルに!」


 そこに居たのは弾けた牧師の姿であった。やはり、問題がある人物がいた。しかし、危険性はなさそうだ。


「はい、はい、お客さんですね。ご用件は何ですか?」


 小学生ほどのロリシスターが近づいてくる。


「悩みを聞いて欲しいのですか……」


「了解しました、では、こちらに学生籍番号と名前を書いて下さい」


 使えるロリだな、それに比べて牧師さんはさっきから踊っている。私がさらさらと必要事項を書くと。


「では、ざんげ室に行きましょうね」


 案内されるまま、奥に連れられて行く。小部屋に着くとカウンター越しに牧師が座る。


「あ、あ、あのー、貧乳が悩みなのですが……」

「うむ、解かった!清水君、例の物を用意したまえ」


 牧師さんは後ろに座っていたロリシスターの名前を呼ぶと。ロリシスターは更に奥の部屋に行き、何やら持ってくる。


「貧乳に合うアイテムだ」


 渡されたのはスクール水着であった。それは最近の流行りの物ではなく、旧来の物であった。


「ささ、着るといい」


 いや……しかし、でも……。


 私が困り驚いていると。


「私も着ています。恥ずかしくはありません」


 ロリシスターこと清水さんが少し修道服を脱ぐとスクール水着を着ていた。


 うーん、仕方がない。ロッカールームに案内されると、スクール水着を着る。


 あああああ、貧乳が目立つ。


その後、ロッカールームからスクール水着の姿で礼拝堂に出ると。


 デジカメを持った牧師さんがいた。


「はい、はーい、この紙にサインしてね」


 それは『スクール水着姿での撮影の許可をする』との内容であった。やはり、この教会は危険であったか。


 私が逃げようとすると。ロリシスターがハリセンで牧師を殴る。


「脅えているでしょ。お預けよ」

「おっと、これは失礼、撮影はまた今度に」


 ふ~う、驚いた、普通は撮影会など出来ないよな。


 で……貧乳の改善は望めるのか?スクール水着で貧乳が直るならこんならくな事はない。


「それで貧乳は直るのですか?」


 私が問うと牧師さんは真面目な顔になり。


「勿論だ、このスクール水着を着る事で、恥じらいが生まれて、女性ホルモンの活動が活発になって貧乳を改善するのだ」


 うーん?


 通販の個人の感想的な怪しさだ。私が小首を傾げていると。


「そうだ!君はこの教会で働くといい」

「え?」

「流石、牧師さん、この女子の目の輝きに気づいたのですね」


 ロリシスター清水が牧師さんを絶賛する。


「ええええええええええええ」


 こうして、教会で働くことになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る