第10話 自己紹介
「……いい?」
ふと、いつの間にか立ち上がっていた三年生の女子が口を開く。
「あ、悪い悪い」
來亜を茶化していた男子達が黙る。
「副部長の
長い黒髪をポニーテールにし、凛とした雰囲気の和夏はサッと頭を下げ、椅子に座った。
そこから残りの三年生、二年生と続き、一年生の番になった。二年生の隣に座っていた女子生徒が立ち上がる。
「
ショートヘアがよく似合っている晴花が淀みなく話して座ると、隣の小柄な女子生徒が立つ。
「えっと……
長い髪をサイドテールにした柚月は少しどもりながら自己紹介をして深月を手で示した。
「さっきゆずが紹介してくれたけど、若林深月です。クラスは二組で、ホルン吹いてました」
「……」
奏音はピクリと眉を動かした。
「好きなことは雑誌を見ることとか、コーデを考えることです! 皆と仲良くしたいので、よろしくお願いします!」
満面の笑みを浮かべた深月は髪をお団子にしてシュシュで留めていた。
「
ボブヘアの右サイドをヘアピンで止めた茉奈はハキハキと自己紹介をした。
「……二組の
華奢なフレームの眼鏡をかけた凛はチューバを吹いていたとは思えないほど小柄でセミロングの髪を内巻きにしていた。
「六組の
長い前髪をながしたショートボブの風花はフレンドリーな印象だった。
「四組の
鎖骨ほどまで伸びた髪を外ハネにした夕梨は背が高く、柔らかい笑顔を浮かべていた。
奏音はチラリと隣の裕真を見たが、裕真は相変わらずの仏頂面だった。
「同じく四組の
ロングヘアを低い位置で束ねた明香里はかけている眼鏡も相まって、知的な印象が強い。
「七組の
明るい印象の瑠海はポニーテールの先が少し巻かれていて、スカートを少し短くしていた。
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