利用

なんだよ。こんなことかよ。

彩陽が焦るから俺まで焦ったじゃないか!!

はあとため息をついた。

それにしてもまたあいつらか…。妹当たるのはどうにかしないとな。

仕方ない。やるしかないか。

とにかく授業が始まるから後でにするか。

キンコーンカーンコーンと終わりのチャイムを告げた。

やっと放課後になったな。

これから普通は部活動があるが俺たちはない。

やるかやらないかは俺たち次第だ。

首相の息子だから言ったことが絶対とかそんなの―――。

「お兄ちゃん一緒に帰ろ?」

美唯菜がやってきた。

「ごめんな、俺やることがある」

「???」

美唯菜は首を傾げた。

「ごめんな、先に帰ってて」

「おい!!お前ら」

俺は昼間、美唯菜の陰口してたやつに声を掛けた

「えっ!なんで…」

「し…心優くん?」

心優は目を細めて突き放す

「気安く名前を呼ぶな」

「お前ら、いつも美唯菜の陰口してるだろ?そんなやつに気安く名前を呼ばれたくねえよ」

「うっ…。」

「じゃあ何と呼べば!!」

「呼ぶ必要ない。美唯菜は俺の唯一の妹だからな、今後美唯菜の陰口したらただじゃおかねえ」

「ご…ごめんなさい」

ふんっ。女はそういうやつだもんな。よくわからん。

「というかあんたら正直言って胡散臭い。鬱陶しいし疎ましい。とにかくうざいし邪魔。いつもストーカーしてるの知ってるんだよ」

「えっ!?」

真っ青になった。

「まあということは家知ってんだろ?美唯菜は優しいから口出しせんし。まあ用は済んだ」

これで用は済んだよ。

帰り道1人で歩いてるとたん見知らぬやつらとすれ違う

「よぉ」

誰だ?こいつら知らない。

「黒闇神だろ?」

ちっ。またか。いつも家柄のことである。恨みは山ほどありいつ狙われてもおかしくない状態であった

「何か用?」

真剣な表情で聞く。

「やれ!!」

はっとなった。

大変恐縮だけどやるしかないか。

一斉とびかかってくるも心優の手によってあっけなく蹴散らされた。

心優は周りを見回して息をつき倒れた奴らに冷ややかな目線を送った。

「これで全部か。」

その場を去り心優は匿名で警察に連絡し片してもらった。

彼から腕や足から血が流れていた。

まじか…。また制服が破けた。

こういう戦いでよく制服がやぶれる。これで何回目だろうか…。

数え切れないほどだ。

家に到着しお帰りなさいませとメイドたちが挨拶してくれる。

「心優!?怪我してる。またやられたの!?」

心配そうに駆け寄ってきた母親。

「まあな。ちょっといろいろ。やり返してやったが」

すぐに手当てをしてもらった。







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