ダマシアイ

ひなた

プロローグ

ここは…どこだろう…

皆がそう思っていた

名も知らない全くの他人同士の人達が12人ここに集められていた

少しばかり部屋は揺れていて気味が悪い

その時スピーカーからキンとするような機械音声が部屋中に響く

「お前らにはこれから命をかけて騙しあってもらう。」

それを聞いた1人の若い男が立ち上がり叫ぶ

「ふざけるなよ!お前は誰なんだよ!?ここはどこなんだ!?俺は急いでいるんだ!早く帰してもらおうか!?」

ヒステリックに男は怒鳴った

さらには中年の女性が部屋の壁を叩き、助けてと奇声とも取れる悲鳴をあげている

だが機械音声は何も答えず沈黙が走るだけだった

 少しパニック状態になっていた室内だが、やがては沈黙に変わった。

皆の荒々しい息の音が聞こえるだけだった


「……ゲーム開始……」

なんの前触れもなく機械音声は言い放った

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ダマシアイ ひなた @hi_syousetu

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