登場人物
伊集院桃子(27歳)
お嬢様学校で有名な私立の女子学校を卒業後、ヨーロッパの社交界に花嫁修業していた。要は、海外向けの鈴木グループの妻として海外セレブとの繋がりを持つため。千年以上続く公家のお姫様。離婚の三年後に結婚。
河井(偽名)
本名:シオン(20歳)
「河井」という偽名で伊集院家の運転手をしていたが、実はドイツ貴族の血を引く世界的な投資家。前回も桃子と結婚した愛妻家。桃子の兄とは同士の間柄。
鈴木晃司(27歳)
戦後に成り上がったグループ企業。旧家の人脈欲しさに親が桃子と婚約させた。半年前に陽向と再会し、五ヶ月後には体の関係に。一ヶ月間は妻の待つ自宅に戻る事も稀だった。結婚(再婚)を機に家が没落。自身も社長の座を追われ平社員になるが、再び返り咲くことを夢見て居残るものの半年後に北海道の子会社に左遷。
鈴木家の両親
戦後の財閥。成り上がりで、シェアは国外がメインのため倒産した場合、国内の被害は最小限に留まる(悲惨なのは海外)。
早川陽向(27歳)
晃司の元恋人。高校の時に特待生として進学し、その後に恋人になる。大学卒業と同時に別れる事になった。晃司と結婚出来て幸せ。そこに玉の輿願望は全くない。あるのは愛情だけ。ただ、周囲はそうとはみてくれないが、持ち前の鈍感さとデリカシーのなさで気付いていない。
早川大樹(23歳)
陽向のすぐ下の弟。更に三人の弟がいる。
母親が早くに亡くなり、父親が男で一つで育ててくれた。姉が金持ち学校の特待生として進学したのもそういった背景があった事を知っている。歳が近い分、姉と仲が良かったが、姉の略奪婚以降は姉夫婦を軽蔑している。
榊原
晃司の学生時代の友人。生徒会メンバー。結婚式にも呼ばれていた。冷静沈着。晃司に陽向との関係を危惧し学生時代から何かと苦言を呈してたが結果は芳しくなかった。
浅田
晃司の学生時代の友人。生徒会メンバー。結婚式にも呼ばれていた。
広瀬
晃司の学生時代の友人。生徒会メンバー。結婚式にも呼ばれていた。
高梨倫子
陽向の高校時代の親友。生徒会メンバー。
江戸時代から続く旧家のお嬢様。大企業の女社長。
親がまともだったお陰で諸々の悪縁から遠のいていられた。ただし切る事の出来ない縁のため日本に戻って来ることが出来ないでいる。
成田修
弁護士。
晃司の学生時代の後輩で生徒会メンバー。
陽向と同じ特待生で、幼馴染。ただし、こちらは一つ下。陽向の進学先の話を聞き、特待生として進学した。実は陽向よりも大樹と仲が良い。北海道で再会。子会社でも針の筵の晃司を何かと気にかけ、酒にも付き合うが、実は彼を見張るスパイ的役割をしていた(誰の命令なのかは読者さまの想像にお任せします)。
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