魔王城に閉じ込められていた『わたくし』と、勇者パーティの一人であり魔王にとどめを刺した暗殺者、灯璽(とうじ)。『わたくし』の一方的な恋心で鮮やかに語られる灯璽の雄姿にうっとり。そして若干ストーカーちっくな『わたくし』の言動にほっこり。作者様特有の絵画のような情景描写に息を呑みながら読み進めていくうちに「魔王様と『水』」というタイトルの意味がわかっていきます。恋って種族を問わずその人を変えますよね。ほのぼのしつつ、しっかりとした描写力で綴られるファンタジー世界へ、ぜひ飛び込んでみて!