第3話 生物兵器が楽しむ夢の国
ワールドバザールへついた一行。
ワールドバザールは、ディズニーランドに入場後、最初につくお土産店が並ぶエリア。
大抵のものは、ここで揃うので、帰り際に買いに来よう。
中央のオブジェが、クリスマスツリーに親近感を持たせた。
「あいつ、俺の仲間かな?」
「「「……………」」」
「無反応やめろ」
その頃、雪だるま が苦労して来ているとも知らずに、皆んな目を輝かせていた。
「良いなぁ…リスキャ、何が欲しい?」
人々で賑う店を見て、エリザベスは尋ねる。
リストキャットは言った。
「あなたとの思い出」
「わかった」
「最初は、モンスターズ・インクに乗りたいなぁ。
でもあのアトラクション、めっちゃ人気なんだよなぁ。
乗りたいなぁ」
「乗らせてやるさ!今からファストパスを……」
「ファストパスはもう無いです」
↑すし
「は⁉︎⁉︎⁉︎」
ファストパスとは、並ぶ時間が短縮できるアトラクション優先入場券。
人気アトラクションが長蛇の列に並ばずに優先的に入場できるので、待ち時間を大幅に短縮し、効率よくパーク内を遊園することが可能なのだ。
事前に[東京ディズニーリゾート®・アプリ]を無料ダウンロードする必要がある。
「代わりに 個人的に似たような事ができる、プライオリティパスというものが、短期間 導入されていましたが……」
「………わかった。待とうではないか!」
「え(なんで)」
「俺と並ぼうか、リスキャ」
「うん!」
2人は、[モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”]の列に並び始める。
すし は若干困惑していたが、すぐに気を戻して、残ったメンバーに次ぐ。
「今から自由行動なんで、好きに行動しちゃって結構ですよ!」
「おけ」「わかった」「はーい」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
現実くんとスマホの虫は、アドベンチャーランドの[ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション]へやって来た。
このアトラクションは、ジャングルをこよなく愛する、陽気で勇敢な船長のボートに乗って、ゾウやワニ、ライオンなどの様々な野生動物たちを観察しながらジャングルを進む探険ツアーだ。
ゆっくり進むスリル系ではないアトラクションらしいので、ここに乗るようだ。
「(でも人多い……やだ…)」
↑現実くん
「(人多すぎて辛い)」
↑スマホの虫
見ての通り、2人とも考えている事はほぼ同じである。
船の停留所のようなQライン(待機列)を待ち続けて、
20分後、やっと船に乗る事ができた。まだ早い方。
平気で50分とか待つアトラクションだと思うのだが、たまに人が少ない時があるので、そこが狙い目。
「(おお…意外と安定してる)」
↑現実
「(なんか他人と隣同士なの気まずい)」
船は特に席ごとに区切られてないので、他のゲストと隣同士になる事もよくある話だ。
だがしかし、そんな事知らない彼らには、少し刺激が強すぎた。
やがて、2人が乗っている船が出発する。
「(いきなり出発したな)」
「ジャングルクルーズへようこそ!私が船長の
これから皆さんを危険がいっぱいのジャングルへと御案内いたします。
何が起こるか分からないジャングル。二度と戻ってこれないかもれません。
見送りの人たちにお別れの手をふりましょう。バイバ~イ!」
船長に合わせて、ゲストたちは手を振る。
「「(そんなの無理だ)」」
↑現実&スマホ
「さて、いよいよ、南米の秘境[アマゾン川]へと参りました。
ここは、雨の森と呼ばれていることろで、1年中この霧のような雨が降っているんです。右を御覧ください。
カラフルな鳥がいるでしょ。トゥーカンといいまして、アマゾンの動く宝石と呼ばれているんです。
ここの植物の中には、空気中の水分だけから栄養をとっているものもあるんです。
さあ、前を見てください。あれはサイチョウという鳥です。
あぁ!今にもワニに食べられてしまいそうです。
このままだとワニのおやつになっちゃうのになぁ」
「「(アマゾン…なんかメンバーに似たような顔の奴がいた気が…)」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます