フィードバック「“脳内での情報展開の仕方”を推奨・誘導する」

◆謝辞

 こちらは「フィードバック「息継ぎの二層 朗読・演奏」」(https://kakuyomu.jp/works/16817330664681347529/episodes/16817330665202221813)という記事の続編となっております。

 前記事で引かせて頂いたお二人には引き続き感謝を。

 また本記事では新たに山田とり(https://kakuyomu.jp/users/yamadatori)さんのコメントも引かせて頂いております。言葉にして下さったことで視野が広がりました、ありがとうございます。



◆話題の幅を広げたい

 前回の記事はさすがにニッチすぎて「あるある」とはならんかな、と反省していた伊草です。

 そんな折に幅を広げられそうな知見を頂いたので、それについて記しておきたいなと。

 どう広げるのかといいますと、以下のような感じ。


 ・小説本文には、読者さんにお話を脳内展開してもらう際のフォーマットを“推奨”する機能がある

 ・その具体的な一方法が、例えば“句読点の位置調整”である。他には、「体言止めの頻度調整」とか、「短く文章を句点で区切る工夫の使用頻度調整」などがある。ふわっというなら、「文体」というかなりの程度感覚で処理している箇所がこの推奨、あるいは誘導を担っている

 ・これらは脳内でお話を展開する際の、以下のような要点について暗に誘導指示を行う

  -既存の別のお話媒体でいうとどれの、そしてどの作品ぽい表現ノリで脳内展開すればいいか?

   --何人称視点で映像を展開するか?

   --塗りや線、実写やアニメのどっち寄り、といった画風をどのラインに定めるか?

   --音声をどう実装するか?

  -ひいては採用するリアリティをどの辺から取ってきて念頭に置くか? リアル? ドラマ? 純文学? ラノベ? ギャグ? シリアス?

 ・つまり、句読点と息継ぎという話題は「読者にどんな感じで脳内再生してもらいたいか」「それが上手く行くとどれだけおいしいのか」「上手く行かないとどれだけヤバいのか」という話題のニッチ版である

 ・ということはさかのぼることで「脳内再生の細部を“これこれこんな風に”してもらえるようガイドする、そのテクニック」という話題へ拡大接続できる


 ざっくり書いてみたんですが、通じますでしょうか。

 要は「脳内映像についての話題なんだ」と言いたいのです。

 以下は美味しいと思われる勘所に絞って話を共有します。



◆“誘導”が上手くいった場合のメリット

 ・脳内再生の際、思い起こしてもらう媒体メディアに特有の感覚を味わってもらえる

 ・伊草の例で具体的に言うと、戦闘パートの「臨場感」や「疾走感」などがそれに当たる



◆上手く行かなくてもメリットはある

 ・作者はどのみち、脳内再生に使っている媒体メディア特有の表現や比喩を使うので、それが「なんか……見てる景色が……面白!! な気がする!」と読者に楽しんでもらいうる

 ・作者と同じ脳内再生媒体メディアがそもそも読者の頭の中にない場合でも、「これかな?」と思った別媒体メディアで脳内再生がされ、それはそれで面白いことがある



◆ただしエラーを吐くことはある

 ・つまり「そんな脳内再生方法は知らねえ! つまり何故あれこれをこんな風に描写したいのかよくわからねえ!」「知ってる一番近い脳内再生方法を適用したけど必須情報が足りなくてなんかおかしく再生される!」といったことが起こりうる

 ・具体的に言うと「一文ごとに強調来るけどこれそんな強調する必要ある!?」「視点人物には見えてるはずの相手の顔が真っ黒なんだが!?」(※)など。これどっちも場合によってはギャグに見えますよね

 ・こうなるともうお話を楽しむどころじゃなくなるので、詰む


 ※山田とりさんのコメントより。元の発言は以下よりご覧ください

 その①:https://kakuyomu.jp/works/16817330664681347529/episodes/16817330664683134726

 その②(リンク先のコメント欄三件目):https://kakuyomu.jp/users/Igusa_Izuku/news/16817330665061919550#commentSection



◆知見を集めたいです!

 ・たとえば「自分の文体ではこう言われたことがある(いい点悪い点)」

 ・自分は書くときこんな脳内再生を元にしている。○○という自作評価はそこから来てるかも

 ・伊草のものを読んでいる時の△△という感触は文体のここから来てるかもね

 ・この観点から見た「伊草の文章どう調整すればいいか」意見

 ・ほか雑感


 ぜひお寄せください、よろしくお願いしますー!

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