フィードバック「文章を息継ぎで区切るか否か」

◆謝辞

 この記事は、JUGULARRHAGE(https://kakuyomu.jp/users/jaguarhage)さんが「文章」セクションに寄せて下さったコメントを軸に書かれています。

 当該コメントも含めて確認しやすい、関係する近況ノートのURLは以下となっています。適宜ご確認くださいませ。

 https://kakuyomu.jp/users/Igusa_Izuku/news/16817330665061919550

 (他にも、伊草がこれまで皆様から頂いてきた文章周りのご意見ご指摘の内容も盛り込んでおります)



◆「文章を息継ぎで区切るか否か」

 「文章に、“口頭で喋る時と同じ感覚で”句読点を付けるか否か」とも言い換えられます。

 これ、伊草は明確に「区切る(句読点付ける)派」でした。かなりこだわりを持って、「文意だけでなく、息継ぎの感覚にも基づいて句読点を付けたい(そうすることで文章はいいものになる)」と本気で思って書いていたのです。

 更に言えば、「区切らない派の方がいらっしゃる(かも)」という意識をまったく持てておりませんでした。


 それだけに驚いたのですが、自分のこれまでの人生経験や、受けた教育の記憶にてらしてみて、正しいのはJUGULARRHAGEさんの認識であるように自分は感じました。

 つまり、「句読点の打ち方には、書きに準じたものがセオリーとしてまずあり、声に出して読んだ際の息継ぎに近い句読点の打ち方は、望ましさで言えば書きに準じた打ち方の次以降に来る」というような認識です。

 (JUGULARRHAGEさん、そう思ってはいないよ、ということでしたらすみません!)



◆この話はどういう意味で重要か?(感想を頂いてきた経験から)

 「読みやすい文章」「面白い文章」「個性的な文章」などを模索する上で、個人的にはとても重要だと感じました。

 というのは伊草が、一方では「面白く、いい意味で個性的な文章を書く(大意)」とよく評価して頂けて、他方では「読みづらく疲れる、語彙選びも含めて文章がめちゃくちゃ」という声もちょくちょく頂いていたことによります。

 復帰の理由に「対極に位置する評価を前にして、どっちを重く受け止めればいいかわからず頭を抱えていた(のが撤退の一因だった)」というのがありましたが、それは例えば上記のようなものでした。

 復帰に際してその多くは矛盾しないものとして受け止められるようになったのですが、文の好みについては「趣味によるクセの強い文らしい」としかわかっていなかった(し自覚もなかった)ので、とても助かったのです。

 よくわかれば、対策を練ることが出来る。「このままでいいか」となっても、「諸々織り込み済みで、変えない弊害について覚悟しておく」ということが出来る。だから助かった、と。



◆良し悪しについてのご意見、ぜひ

 文章、または文体。

 雑に例えるならば「旅行でいうところのお宿」のようなもの(快適さや雰囲気などがすごく重要)……。

 多くの方に読んで頂きたいなら、読みやすさが超大事となるもの。

 またそれだけでなく、読書をする上での大事な楽しみをも兼ね備えていたい肝要なもの……。


 JUGULARRHAGEさんのコメントはそんな(恐らく一般的な)認識を前提にして、一貫して建設的に進みます。

 伊草の意図を必要に応じて想定し、汲んで下さりつつ、自身がどう感じたかを言語化し、それら所感に一般的認識をあてがって良し悪しを判断する。そしてその判断過程プロセスを必要に応じて伊草が閲覧&検算出来るよう、やはり言語化してコメント内に残しておく(とてもとても助かりました)。


 そんな細密な分析・検討の結果、JUGULARRHAGEさんは以下のようにまとめ、結論づけて下さっています。


――引用ここから――

 […]全体としては(ラノベ的な)カッコいい文を目指しているのかと推測しました。[…]

 初見では読みにくいですが慣れれば問題なく、文章から情報の取捨選択が可能になります。また特徴的な分、雰囲気もよく出ています。

 読む人によりますが刺さる人には刺さる文章です。非常に格好良く映るでしょう。

 文章が強く個性的なのは私個人として悪い事とは思いません。[…]特徴的な文のため読みやすさを重視して万人受けの文にした場合でも十分に個性は出ると思いますが、比率のバランスは自由に調整していただければ幸いです。

 個人な結論としてあまり変更する必要はないと考えます。

――引用ここまで――


 つまりJUGULARRHAGEさんとしては「このままでいいんじゃない?(読みやすさ重視の調整をしてもそれはそれでいいと思うけども)」とのこと。

 踏まえまして、今のところ伊草は、「大枠はこのままでがいいかな。ただし、最低限の読みやすさだけはどうにかして確保しよう」と考えています。

 「刺さる方によく刺さっている、というのは確かなようだし、それならそこを強みにしつつ、しかし刺さらない大多数の方が『読んでられっか』とならないわかりやすさを目指したい」と。


 その調整のために、皆様のご意見伺えたら嬉しいです。

 さいわい、JUGULARRHAGEさんが取り上げて下さった観点は豊富で、伊草の勝手な信頼に基づく想像ですが、皆様も何らかお感じになっているポイントだと思うのです。

 (句読点に絞って挙げただけでも、たとえば、

  ・戦闘やパルクールのシーンでは句読点のクセが強く出る

  ・対して、日常パートでは抑えられている傾向にある

  ・ただし強調したいくだりではアクションシーンか否かに関係なくクセが強く出がち

  ・慣れていないと疲れるが、文章としての破綻はないため、慣れれば読める

  ・そしてこの特徴的な句読点づかいは雰囲気を構成するのに一役買っている

  ・その雰囲気について簡単に言うなら、「(ラノベ的な)カッコいい」感じである

  などなど……。句読点だけでなく、体言止めや単語選びについても同じことが言えると)


 つい最近わかったことですが、伊草は「読んで下さる方が没頭してくれたら大満足、オールオッケー」と思うタイプのようです。

 なので、「これらの要素は没頭の妨げまたは助け、(どっちかといえば)どっちになったと言えるか?」という点を特に聞かせて頂けたら嬉しく存じます。


 何卒、よろしくお願いいたします。

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