寒梅や 春待ちきれず 虻の影
季語は寒梅、季節は冬、厳密には晩冬。
テーマとなる虫は、写真のオオハナアブ(双翅目ハナアブ科)。
https://kakuyomu.jp/users/r_hirose/news/16818023213634413071
分類学的にはハナアブはアブというよりハエの仲間であるが、句まで
2023年2月中旬、それまでは寒い日が多く、関東でも雪の降る日もあったようだが、突如として4月上旬並みの暖かさになった。
さすがに春の虫にはまだ早いが、成虫で越冬している虫は暖かい日に活動することもある。
何かチョウでも飛んでいないかと、仕事場に行く途中に少し寄り道をして梅の木が多く植えられている公園をのぞいてみた。
さすがに2月中旬でも梅はかなり咲いており、平日ながら写真を撮っている人も何人かいた。
こちらもカメラを取り出すが、被写体は梅の花ではなくそれに来る訪花昆虫である。
もっと山林や農耕地に近いところならともかく、街なかの公園では冬のチョウは少ない。
今回見られたのはオオハナアブの他、秋によく見かけるハエの一種、ツマグロキンバエ、そしてハナアブが数種、それからニホンミツバチ。
でもそれは、冬の間に時々訪れる暖かい日に見られる光景だ。虫たちは春を待ちかねてというわけではなく、ただ暖かいから動き出しただけ。
春を待ちきれないのは、虫たちではなく筆者の方なのかもしれない。
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