木枯らしが 後ろ髪引く 虫納め
季語は木枯らし、季節は冬。
仕事納め、御用納めなら冬の季語だ。しかし虫納めは聞いたことがない、と思われるだろうが、趣味の昆虫採集をしている人はたまに使っている。ただ、専門の虫にもよるが、もっと早く秋に虫納めの人もいる。
テーマとなる昆虫は、後述の通り今回はなし。
12月中旬。
日本海側では大雪だそうだが、瀬戸内側は曇り。ただ、風は強く、かなり寒く感じる。
冬でも、暖かく風のない穏やかな日には、花壇の花にミツバチやハナアブなどが来ていることがある。
しかし、今日は条件が悪く、飛んでいる虫の姿は見られない。
それでもまったく何の虫もいないわけではなく、越冬中の虫を探そうと思えばいくつかは見つけることができるだろう。
それに、川原などに行って枯れ草が残っている辺りを網で掬えば、数ミリの小さなハエがいくつか捕れる。
ちゃんと調べたならば、十数種はいる。中には、冬にはよく捕れるのに、他の季節にはどこに隠れたか同じ場所でも他の場所でも全然見つからない、という種もいる。
冬にだけ活動する、というのは天敵が少ないということで、一応理由はある。ただ、ハエは研究する人も少ないらしく、生態に関する情報も他の虫ほど出回っていないようだ。
とはいえ、曇って木枯らしの吹く中というのは人間もつらいので、早めに退散する。天気予報もしばらく寒そうなので、しばらくはあまり成果も得られないだろう。
というわけで、少し寂しいが今年も虫納め。
この昆虫の俳句集についても、今後はいい句が浮かんだらということで、更新が不定期になる予定。
少し早いが、よいお年を。
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