　レイちゃんも、分かっているはずだ。

アイツに起こったハプニングと辛い決断には、俺も正直、頭を抱えた。

そういう奴なのは、わかってるだろう？

アイツは、俺たちとミュージシャンの道を選んで、家まで追い出され、家族を無くしている。

それを見て、俺たちは、またひとつギアを上げただろう？

アイツは、加減がわからない奴なんだよ。

そこは、俺たちが調整してやらないといけないって、２人で話したよな。

アイツが行き過ぎて、どうにもならなくなって、落ちて行った時に、

「お前の事を、一生面倒見てやる覚悟だ」

「ついてこい！」

って、２人でアイツに話しただろう？

アイツは、生き方が極端なんだよ。

０か１００かだ。　

やりたい事には１００で行く。

例えば、音楽や勉強だ。

どうでもいい事は、０だ。

食べる事とかコミュニケーションだ。

でも、日本に帰ってきてから、アイツは変わりつつある。

レイちゃんの激しさは、

わがままで、ある意味情熱的だ。

カーリーの激しさは、

内向的で、時には背筋を凍らせる。

いつのまにか、俺は、２人の激しさを調整する役回りになっているのかもしれない。

ーShowー

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