欲望なの?愛なの?ー8

 「接近禁止命令」


「キスもダメ!体に触れるのもダメ!」


「ケイトが起きている間は、私は、ちゃんとしたママでいたいの」


そう言って、私は、早めに教習所に行った。


レイちゃんが、喫煙所にいた。


「一本ちょうだい!」

と言って、レイちゃんからタバコをもらった。


「レイちゃん、私、ルーとセックスしてしまった」


喫煙所にいた数人の動きがピタッと止まるのを感じた。

レイちゃんは、私からタバコを取り上げ、外に連れ出した。


教習所の壁に寄りかかって、2人で話す。


「今更何言ってんの?」


「もうとっくにヤッてると思ってた。

ヤッてたうえでの、そういう関係だと思ってた」


「えっ!ほんとに!」


「出会って何年?もう4年くらい?

日本に帰ってきてからだって、ずっとお前のところに泊まってるだろ?」


「ルーは、ずっとお前のこと特別扱いだったし。

ごはん食べさせたり、キスしたり、添い寝したり。

みんなも、そう思ってるんじゃない?」


「えっ!うそ!」


「いいんじゃない?アイツなら」



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