　小6で自殺未遂。

実は、この話は、ちゃーちゃんにはしたことがある。

ある日、ちゃーちゃんが、泣きじゃくりながらベラベラ喋っちゃうから、レイちゃん家族やショウくんにも知られてしまうのだが。

　中２の頃、レイちゃんのバンドのキーボードをするようになり、森でギターの練習もやり始めた頃、ちゃーちゃんと森の中でばったり出会った。

「ちゃーちゃん？」

手に包丁を持っていて、首に押し付けている。

「ちゃーちゃん、やめて！」

ちゃーちゃんも、何時間も、自分の首を刺す勇気が出なかったんだろう。

包丁を手から離し、泣き崩れた。

その時、私はちゃーちゃんに、増水した川に飛び込んで死のうとした話をした。

「でも、生きてて良かったって思える瞬間があった。

私、音楽に出会えた。」

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