姉妹の秘密
姉妹の秘密ー1
お姉ちゃんが起き上がった。
私は、その隣に座った。
「お姉ちゃんは、お母さんが来て、怖かったんだね?私もだよ。」
「もう大丈夫だよ!お父さんが連れて帰ったって。」
姉はまた泣いた。
「お姉ちゃん、辛い思いしてたんだよね?
私気付いてたけど、何も出来なかった。
ごめんね!」
「果穂ちゃん、謝らないで!」
「お母さんは、お姉ちゃんにいつも酷い事言ってたよね?
叩かれたりもしてたよね?」
「果穂ちゃん、もういいよ!」
「もっと酷い事もされていたの?」
「果穂ちゃん、もうやめて!」
「背中から血が出てる時あったよね?」
「お願い!もうやめて!」
私はやめなかった。
私にも覚えがあるから。
「隣のおじさんとお天気のこと話していただけで、誘惑してた、汚らわしいと言われて、往復ビンタくらったことあるよね?」
「入浴中に入ってきて、大人の女の体だ、汚らわしいって言って、掃除用のブラシで叩かれた事あるよね?」
お姉ちゃんは、頭を抱えて、
「ノー」
っと叫んだ。
私の目からも涙が流れていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます