帰国〜八木

帰国〜八木ー1

 ケイトもぐずり出し、カーリーは疲れ切っていて、一人では歩けない状態。 

妹の果穂さんには申し訳ないが、どうしても後日また会える様に約束を取り付けたかったので、こんな時間になってしまったが、ホテルのバーに付き合ってもらった。


 果穂さんはリンゴジュース、私はウイスキーをショットで、チーズの盛り合わせも注文する。


「こんな遅くに付き合っていただいて、本当に申し訳ありません。

1時間、いえ、30分でいいので、お付き合い下さい」


「わかりました」


「お姉さんに久しぶりに会われて、どうでしたか?」


「すっかり変わっていて、わからなかったです。最初は、男の人だと思いました」


「よく間違われます」

 

「そうなんですか?」


「あの成りですから」


「それと、もともと細身でしたけど、あんなに痩せていて驚きました。目に覇気もないし」


「少し体を壊してます」


「あのー!薬物とかではないですよね?」


 

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